欧州からの離脱脅威の妥結点が見えていない英国政府だが、イングランド銀行 (英中央銀行)は5日、債券購入プログラムを1500億ポンド(約20兆3000億円)拡大すると発表した。
新型コロナウイルス感染第2波に伴う制限の中で経済を支えるため、予想以上の拡大を決めた模様だ。
ベイリー総裁率いる金融政策委員会(MPC)は、国債購入枠を8750億ポンドに引き上げることと政策金利を0.1%に維持することを全会一致で決定した。
なお、エコノミストらは1000億ポンドの購入枠拡大を予想していた。
社債購入枠は200億ポンドで据え置かれた。
5日からは新型コロナ感染抑制のため4週間の部分的ロックダウン(都市封鎖)が始まる。
スナク財務相は企業と家計への支援について議会で同日中に説明する。
封鎖地域での一時帰休労働者に対する政府支援をロックダウン終了予定の12月2日以降まで延長する見込みだとサン紙が報じた。