国際通貨基金(IMF)理事会は10日、
ゲオルギエワ専務理事
が世界銀行在籍時に不適切な行為があったと指摘した法律事務所
ウィルマーへール
や専務理事自身と理事会は協議を持ち、11日には各国の財務相や中央銀行総裁らが集まる
IMF・世銀年次総会
が開幕される中で、加盟190カ国を代表する24人の理事で構成する理事会において同専務理事の行為を巡る検証作業を完了させたうえ進退を判断する方針と、この事情に詳しい関係者がメディアの取材で明らかにした。
IMFのジェリー・ライス報道官は10日、「この問題で極めて速やかに結論を導き出すよう理事会は見据えている。その判断において本日、さらに重大な進展があった」と発表した。
フランスの財務省当局者によると、ウィルマーヘールの検証では、ゲオルギエワ専務理事の行為が直接的に疑われるような正確な要因に関する詳細は示されていないため、フランスが同専務理事を支持しているのはこのためだという。
なお、同当局者は、専務理事の進退について早急に決断が下されることをフランスは望んでいるとも話した。