(Ipsos Group SA)
フランス・パリに本社を置く多国籍市場調査コンサルティング会社。
1975年に会長兼CEOの
ディディエ・トルショー
によって設立された。
1999年7月1日にパリ証券取引所に上場した。
1990年以降、数多くの企業を設立または買収し、企業集団を形成してきた。
2011年10月、シノベイトを買収し、世界第3位の調査会社イプソスグループが誕生した。
2014年現在、88カ国にオフィスを構え、16,530人の従業員を擁している。
ニールセン、カンターに次ぐ、世界第3位の調査会社となっている。
日本法人(支社)はイプソス株式会社で1968年9月3日に設立された
日本統計調査株式会社
が2005年1月にIpsos日本統計調査株式会社に社名変更、2015年10月5日にイプソス株式会社に社名変更した。
イプソスはフランス世論研究所(IFOP)やISOSでの勤務経験があるディディエ・トルショーによって1975年に設立された。
トルショーは、広告会社やメディアにサービスを提供することに重点を置き、フランスで初めてキャンペーンが成功したかどうかを測定する方法を開発した。
最初に考案されたの方法は、1977年、看板広告の効果を分析するための手段として
BAF(Baromètred'Affichage)
だった。
その後、メディアに特化した手法が導入され、1979年にはフランス人エグゼクティブの読書習慣を調べるため
FCA(France des Cadres Actifs)
を導入した。
この成功にもかかわらず、同社の収益性は控えめなレベルにとどまった。
ジャン・マルク・レッヒが共同会長に就任した頃から、フランス市場ではもう一つの革新的な活動である世論調査を開始している。
80年代末には、フランスで第5位のメディア・リサーチ会社となった。
当時のフランスの政治家の活発の動きもあり、世論調査部門での地位が強化された。
1990年代、イプソスは主に買収によって、スペイン、イタリア、ドイツ、イギリス、またハンガリーをはじめとする中欧へと進出した。
1992年、購買資本の充実を図るため、民間投資に開放された。
最初の新しい株主は
ベアリング・プライベート・エクイティ(Baring Private Equity)
だったが大株主であるトルショーとレッヒは、株式の3分の2を維持している。
1990年代半ば、イプソスはヨーロッパで最も重要な市場調査会社のひとつとなった。
さらなるグローバル展開を決定したイプソスは、
フランソワ・ピノー
が率いるアルテミスグループと、
ウォルター・バトラー
が率いる投資ファンド
アムスター
に会社の40%を売却、新たな投資先を得た。
1997年には、イプソスは
ノベーション
を買収し、南米市場へ進出した。
また、1998年にはアメリカの市場調査会社
ASIマーケットリサーチ
を買収して北米にも進出した。
1999年にイプソスはパリ証券取引所へ上場した。
この株式公開の成功により、アルテミスとアムスターは資金を回収できるようになり、よりIpsosは事業拡大を継続することができるようになった。その後、インターネットオーディエンス測定を行う合弁会社
MMXI ヨーロッパ
の設立に参加した。
この会社の株式の大部分はパートナーの
メディア・マトリックス
が所有し、20%はIpsosが保有した。
また、アクセスパネルの形成を専門とする
NFOワールドワイド
の4つの子会社を傘下に収めた。
アジア、南米、北米では、カナダの
アンガス・リード
を買収し、2000年にイプソス・リードへ改名、事業を拡大した。
2011年、イプソスはイージス・グループ傘下にあった
シノベイト
を買収した。
2018年10月30日、イプソスは、2014年からフォレスターによって世界をリードするソーシャルリスニングプラットフォームに選出されていたソーシャル・インテリジェンス・スイートであるシンセシア(Synthesio)を買収したと発表した。