市場散歩   注目銘柄   One Milestone   証券会社

2024年06月25日

ベイリー・ギフォード&カンパニー(Baillie Gifford & Co) パートナーが全額出資する投資管理会社 運用資産 2,230億ポンド(2022年) 

          (Baillie Gifford & Co)
 パートナーが全額出資する投資管理会社
 1908 年にスコットランドのエディンバラで設立され、現在も市内に本社を置いており、ニューヨークとロンドンにもオフィスがある。

 運用資産 2,230億ポンド(2022年) 
 就業者数 1,839人(2022年)
 
 英国のオーガスタス・ベイリー中佐とカーライル・ギフォードの間のパートナーシップとして1907年に
   ベイリー & ギフォード WS
が設立された。
 当初は法律事務所として活動したが、当時の金融情勢により、1908 年に事業の重点を投資に切り替えた。
 1909 年、ベイリー & ギフォードは植民地(マラヤ、セイロン)の
   ゴム農園経営者
に資金を融資するため、
   ストレイツ モーゲージ アンド トラスト カンパニー リミテッド
          (Straits Mortgage and Trust Company Limited )
を設立した。
 Straits Mortgage and Trust Company Limited は1913 年に
   The Scottish Mortgage and Trust Limited
に改名されたうえこれに続いて他のいくつかの投資信託が導入された。

 ベイリー・ギフォードの顧客とスタッフは第一次世界大戦から比較的無傷で資産を増やしたが、「狂騒の 20 年代」はギフォードに同社の投資事業を拡大する多くの機会を与えた。
 1927 年までに、ベイリー & ギフォード WS は機関投資家向け投資業務を行う弁護士事務所から投資信託を管理するパートナーシップへの移行が完了し、ベイリー ギフォード & Co. が設立された。

 ベイリー・ギフォードは 1931 年にモンクス投資信託と他の 2 つの関連会社の経営を引き継いだ。
 同社は第二次世界大戦が勃発するまで着実に成長を続けた。
 ベイリーは 1939 年に亡くなり、翌年ギフォードは英国政府の仕事でニューヨークに赴任した。
 同社は戦争とその後の困難な投資環境を乗り越え成長した。

 同社のスタッフと顧客基盤が力強く成長した時期を経て、ギフォードは 1965 年に 84 歳で退職した。
 ベイリー ギフォードは、1970 年代の英国経済の更なる低迷期から抜け出し、英国の成長によってその地位が高まった。

 運用資産は1990 年代に引き続き力強く増加した。
 同社は経営体制を変更し、共同シニアパートナーを持つ体制に戻った。
 2008 年に創立 100 周年を迎えるまでに、ベイリー ギフォードはエディンバラの本社に加え、ニューヨークとロンドンにもオフィスを構え、500 億ポンド以上の資産を管理していた。

 顧客には米国の最大7つの年金基金のうち5つが含まれた。
 ベイリー・ギフォードはノンフィクション書籍を対象としたベイリー・ギフォード賞を後援している。 

 2015 年、Baillie Gifford は子会社 Baillie Gifford Asia (Hong Kong) Limited 百利亞洲(香港)有限公司の下に香港に事務所を開設した。
 2018年にベイリー・ギフォード米国成長信託を立ち上げた。
 2020年にウィタン・パシフィック・インベストメント・トラストの経営を確保した後、後者の信託は名称を
   ベイリー・ギフォード・チャイナ・グロース・トラスト
に変更すると発表した。

 2022年3月31日の買収後、Baille Giffordは
の筆頭株主となった。
 2024年5月、シャーロット・チャーチやニッシュ・クマールなどのアーティストがボイコットを表明した。
 その後、ヘイ・フェスティバルは「活動家らの主張とアーティストへの撤退への激しい圧力」に応えてベイリー・ギフォードによるスポンサーシップを一時停止すると発表した。
 このフェスティバルは、スポンサーがイスラエルと化石燃料に関与していたことによる。

   
posted by まねきねこ at 23:00 | 愛知 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | よもやまばなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ロシアの前国防相と参謀総長にICCがウクライナで戦争犯罪で逮捕状

 国際刑事裁判所(ICC)は25日、ウクライナで戦争犯罪を犯したとしてロシアの
   ショイグ前国防相
   ゲラシモフ参謀総長
に逮捕状を発行した。
 ICCの発表文によると、ショイグ、ゲラシモフ両氏は
   民間施設への攻撃
を指示し、ウクライナの民間人に過剰な偶発的危害を引き起こした。

 ICCは少なくとも2022年10月から23年3月までのウクライナの電力施設に対するロシア軍の攻撃で、両者に責任があると信じるに足る合理的な根拠があると説明した。

 ICCは大量虐殺や戦争犯罪、人道に反する罪、侵略犯罪を犯した個人を国際法に基づき訴追する。
 プーチン大統領に対しても、ロシアの侵攻後にウクライナの子供たちが連行されたことに責任を負っているとして、ICCは昨年逮捕状を出した。

  
ひとこと
 国家の指導者に対するICCの逮捕状などは形式的なものでしかなく、ユーゴの戦争犯罪など国の指導者等がその地位を剥奪された後に効果が出るもの。
 
    
posted by まねきねこ at 22:56 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

カナダ年金基金 目算狂った商業用不動産投資で広がる痛みが発生し、戦略再考の動き

 最大の年金ファンド、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)は
   商業用不動産の不振
を背景に、昨年度に不動産ポートフォリオで5%の損失を出した。
 カナダ公務員年金投資委員会(PSPインベストメント)の痛みはマイナス16%とさらに大きくなっており、不動産投資の通期運用成績としては、世界金融危機以来の低調な結果に終わった。

 借り入れコスト上昇が不動産市場を揺るがす中、かねては他もうらやむ
   巨大な不動産事業
で知られていたカナダの年金基金が厳しい状況に置かれている。
 こうした中、少なくとも主要4ファンドが運用の大幅な見直しに着手した。

  
posted by まねきねこ at 12:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

商業不動産投資は金の成木ではない

   セバスチャン・ベテルミエ氏
の調査によると、世界の年金資産のうち、カナダの年金基金が運用する割合は6%にとどまるが、年金基金が直接関与する民間不動産取引の総額のうち6割を手がけていると明らかにした。

 カナダの年金基金が効率化および一元化の構造へと一段と移行していることは、不動産の主要な買い手の間で潮目の変化との認識が広がっている状況を映し出す。
 
 不動産投資は金利上昇で評価が下がり、金融機関が手を引いたことで厳しさを増している。
 またこの資産クラスがグローバルでニッチな様相を強めており、利幅も薄くなり、他の投資分野との競争が激しくなったとの認識でもある。
  
  
ひとこと
 温暖化対策など対応・義務化などに伴う建物改修費用が大きく増加しており、これまでn建設された商業用不動産の価値の維持は改修費用を加味する必要もあり、投資に見合った収益は不可能とも言える状況になっている。

   
posted by まねきねこ at 11:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

台湾への脅しは「やぶ蛇」だろう

 中国共産党は新たな手段で
   台湾への脅し
を強めており、最近公表された法律では、北京はいわゆる「台湾独立派」に対して
   最も重い刑罰である死刑
を適用する可能性があると表明し、自由な言論を封殺する状況にある。
 専門家の分析では、こ中国共産党政府の動きは策が尽きた行為そのものであり、結果的には自らの足を石で打つようなもので、国際社会での孤立を一層深めることになると指摘した。

 6月21日、中国の最高裁判所、最高検察庁、公安部、国家安全部、法務部は、厳粛な雰囲気の中で記者会見を開催した。
 「台湾独立」を唱える強硬派に対する国家分裂、分裂扇動犯罪を法律に則って処罰するための意見を共同で発表した。
 中国共産党政府を維持するための法律では、主犯または重大な犯罪を犯した者には、無期刑または10年以上の懲役刑を科すことができる。
 中でも国家や国民に『特に甚大な害を及ぼし、状況が特に悪質』な場合には、死刑に処することが可能であると定められています。
中共の最高人民検察院の高官は記者会見で、「台湾独立」を支持する人々に対しては
   本人不在の裁判
を行うことができると主張した。
 また、公安部の高官は、法律で定められた追訴期限が15年から20年であるにもかかわらず、最高検察院の承認があれば、その期限を超えても引き続き訴追が可能であると警告した。

 これについて、民主連合カナダ支部の主席、頼建平氏が分析を行った。
 長年にわたり、中共は一党独裁を維持するため、民族主義や民粹主義、そして「大一統」といった愚民政策を用いて、中国国民を洗脳し、台湾の統一を訴えてきた。
 しかし、いわゆる「平和的統一」であれ、武力による統一であれ、北京のこの政策は国際社会での支持は失ったうえ、強い反発に遭っている。

 民主連合カナダ支部主席、頼建平氏は「中国共産党政府が行き詰まり、手段を尽くした時、彼らはこのナイフの柄や厳しい刑罰を用いて、いわゆる威嚇の目的を達成しようと試みます。この方法は少数の人々には威圧感を与えるかもしれませんが、大多数の人々は気にしません。彼らは中共の策略を見抜いており、そのような虚勢には怯えません」と指摘した。
 また、中国共産党政府自体が法の精神や法治を欠いており、台湾の人々を恐れさせるためにあらゆる手段を尽くしていると考えるが、全体的には逆効果になり、より多くの人々が中共の独裁的な本質を明らかにすることになると述べました。
 
「全体的に見て、彼らのこの手法は結局自分の足に石を落とすことになり、人々を怖がらせるどころか、より多くの人々が中国共産党政権に対して、完全に信頼を失い、敵意を抱くようになる」と指摘した。
 今年の2月、中国の最高指導部である政治局常務委員で全国政協主席の王沪宁氏は、台湾に対する政策において「戦略的に先手を打つこと」と、「台湾内部の統一を望む愛国的勢力を支援する」ことを強調した。

 この発言の後、中国は台湾への影響力拡大と分断工作を一層強化している。
 5月には、中共の対台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室が、5人の台湾の有名なコメンテーターとその家族に対する「懲戒措置」を宣言するという、信じがたい動きを見せた。

 もともと中国政府の定義によると、「台湾独立」を目指す行為は、幅広く定義されている。
 それには関連団体の設立、関連規則の制定、台湾の国際機関への参加促進、公式な外交交流などが含まれ、これらは全て、中共の法律に違反するとされている。

 台湾大陸委員会は、声明を通じて、中国当局は台湾に対する司法権を一切有していないと明言し、国民に対して不安に思わず、中共の脅迫や威嚇に影響されないよう呼び掛けた。
 また、中国が一党独裁を維持するためには
   安全保障に対する極度の不安
を抱えており、国内では中国大陸の人々の権利を侵害し、国際社会に対しては脅威を与えていると指摘した。
 中国当局の無礼な挑発行動は、中国の体制と台湾の自由民主主義の憲政体制との間の明確な違いを、浮き彫りにしている。

   
ひとこと
 もともと、中国における漢民族自体の割合も共産党政府による同化政策で9割以上になっているが、構成される民族の大部分は漢民族とは言えず、春秋戦国時代に中原にいた漢民族では1.2億人程度の割合であり、16億人から比べれば8%程度のものだ。

   
posted by まねきねこ at 08:42 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

エヌビディア株が最近の下げで時価総額4000億ドル消失し調整局面入り

 米国半導体大手エヌビディアの株価が24日の取引でも下落し、ここ最近の売りが続き、調整局面に入った。

 同社の株価はこのまま終了すれば、3営業日続落となる。
 最高値を更新した後の3日間の下落率は約12%となっており、調整局面入りの目安である10%を超えてきている。
 これが半導体銘柄全般への重しとなり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は24日に一時2.2%安まで緩んだ。
 また、ブロードコム台湾積体電路製造(TSMC)、クアルコムも大きく下げている。

 この3日間の下げで、エヌビディアの時価総額は4000億ドル(約63兆9000億円)余りが消失した。
 3兆ドルの大台を割り込み、マイクロソフトアップルを下回った。
 エヌビディアは先週、時価総額で一時世界首位に浮上していたが、三日天下の様相だ。

  
ただ、エヌビディア株は年初来ではなお140%超上昇しており、値上がり率はS&P500種株価指数の構成銘柄で2位となっている。
 1位は同じくAI関連銘柄として人気が高いスーパー・マイクロ・コンピューターだ。
 
   
posted by まねきねこ at 08:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

経験則での投資は控える状況が出始めた。過去35年はうまく機能していたことでも、今後5−10年はそうはいかない。

 加オンタリオ州教職員年金基金(OTPP)の
   ジョー・テイラー最高経営責任者(CEO)
はブルームバーグのインタビューで「過去35年はうまく機能していたことでも、今後5−10年はそうはいかないかもしれない」と述べた。

 OTPPは、2000年に「キャデラック・フェアビュー」事業の買収を通じて不動産投資を活発化させて以降、ここ4年は最悪のパフォーマンスとなっている。
 
 キャデラック・フェアビューはOTPPの主力事業の1つで、ポートフォリオの中で最大となったが、テイラー氏は昨年、キャデラック・フェアビューから将来の不動産投資に関する大半の権限を取り上げ、他の資産クラスと同様に基金内に移行した。

   
posted by まねきねこ at 06:58 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

規模の大きさが「機敏さで見劣りすること」になり、他の資産へと容易に資金を移すことができない現実をわかっていない年金組織

 商業不動産の価値の低下は新型コロナ肝炎拡大に伴う働き方および暮らし方の構造的変化の流れが影響しており、当然、カナダの年金ファンドの投資方法や投資対象にも変化をもたらしている。
 ケベック州貯蓄投資公庫(CDPQ)は現在、不動産投資を自らすべて手がけるのではなく、共同投資家や外部の運用会社を通じて行うことを検討している。
 この情報は部外秘だとして匿名を条件に関係者がメディアの取材で明らかにした。

 マギル大学のベテルミエ氏は「カナダの年金基金の間ではこのまま直接的に投資するか、一歩引いてみるべきか検討する動きが出ている」と語った。

 同氏の分析によると、カナダの年金基金が持つ巨大な不動産企業は、仲介業者に頼る競合他社よりも
   大きな利益率
を確保しているが、年金基金は
   機敏さで見劣り
することになり、他の資産へと容易に資金を移すことができないことが分かった。

   
ひとこと
 安価に買えても、人気離散では話にもならず、塩漬け資産で不動産の利用価値を高めるための設備改修費の増加は資産の食いつぶしでしかない。
 市場価値を壊しかねない規模の資産の売買は難しいのは当然のことだ。
 フットワークを良くするには巨大年金組織ではなく、ある程度の規模の投資会社を利用して利益を積み上げるのが妥当な選択だ。
  
   
posted by まねきねこ at 06:52 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フランスの銀行は売り浴びせを受けても、「非常に堅固」と仏中銀総裁が主張

 フランス銀行(中央銀行)の
   ビルロワドガロー総裁
は24日パリで開かれた欧州連合(EU)の単一監督メカニズム(SSM)10周年のイベントで、マクロン仏大統領が総選挙の実施を発表したことをきっかけに、仏銀が投資家の売りを浴びたことを受け、フランスの銀行は「非常に堅固だ」との考えを示した。

 銀行の流動性と資本力は最近の市場の動きによる影響を受けていないと、ビルロワドガロー氏は指摘した。
 特に、銀行のビジネスモデルは経済の「健全な」資金繰りを促すとし、妥当な仲介マージン、高い貸出量、低いリスクコストを挙げた。

 また、「フランスの銀行はフランス経済、および欧州にとって、プラスの資産であり続ける」と続けた。

 6月9日のマクロン大統領による同発表以降、仏銀のソシエテ・ジェネラルクレディ・アグリコルBNPパリバの株価はいずれも7%余り下落している。
 この下げ幅は同期間における欧州の銀行セクター全体の下げを大きく上回っており、「フランスの銀行は流動性と自己資本においても非常に堅固だ」とのべた。

   
ひとこと
 フランスの大統領選挙で極右政党が政権を握れば、フランスの金融機関や企業はリスク資産貸していく可能性は捨てきれない。欧州統合は国際資本の思惑で成立したものであり、こうした流れからの離脱ともなりかねない動きが出る可能性も意識される。
 フランス株や国債の暴落が起きたことを受け極右のルペン氏も政策の継続を主張したが、どうなるかはわからない。


posted by まねきねこ at 06:35 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

足元を見透かされた金融政策の末路は悲惨そのもの

 財務省の神田財務官は2月、1カ月強の間に約10円も円安に動くのは「かなり急速」だと指摘した。
 ブルームバーグの分析によると、過去28日間のドル・円の変動幅は24日時点で6円32銭のドル高・円安となっている。
 少なくとも163円までは「神田ライン」の10円に達しない計算で、介入の可能性は低いということになってしまっており、日本経済に大きなダメージが続くことになるが、自らが発言した責任を取る必要があるのは明らかだ。

 ゆでガエルで日本経済の息の根を止めかねない愚かな発言で足元を見透かされてしまっている。

    
posted by まねきねこ at 06:21 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

ポートフォリオのリバランスや実需の取引などが為替相場のかく乱要因になりかねない

 今週は月末および四半期末を控えて、ポートフォリオのリバランスや実需の取引などが相場のかく乱要因になりやすい。
 三井住友銀行のチーフ為替ストラテジスト
   鈴木浩史氏
は、円は160円を前に「値ごろ感による円買いの動きも出やすい」半面、25日が商業決済が集中する五・十日(ごとおび)で、26日はスポット取引の決済日が月末最終営業日(28日)に当たるため、需給主導で円が160円台に下落するリスクがあると続けた。

  
posted by まねきねこ at 06:14 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

クアルコム(Qualcomm )米国の多国籍企業でワイヤレス技術に関連する半導体、ソフトウェア、サービスを提供している。また、モバイル通信規格に不可欠な特許を所有している。

      (Qualcomm Incorporated)
 カリフォルニア州サンディエゴに本社を置き、デラウェア州に法人化された米国の多国籍企業です。
 ワイヤレス技術に関連する半導体、ソフトウェア、サービスを提供している。
 また、5G 、 4G、 CDMA2000、TD-SCDMA、WCDMAのモバイル通信規格に不可欠な特許を所有している。

 収益 358.2億米ドル(2023年)
 営業利益 77億8,800万米ドル(2023年)
 純利益 72億3,200万米ドル(2023年)
 総資産 510.4億米ドル(2023年)
 就業者数 約 50,000(2023年)
 
 子会社
 ・エアゴネットワーク
 ・CSR株式会社
 ・イカノスコミュニケーションズ
 ・ヌビア
 ・クアルコム アセロス
 ・シーアールエフ
 
 クアルコムは、アーウィン・ジェイコブスと他の6人の共同創設者によって1985年に設立された。
 CDMAワイヤレス携帯電話技術に関する初期の研究は、
   オムニトラックス
として知られる双方向モバイルデジタル衛星通信システムの販売によって資金提供された。
 ワイヤレス業界での激しい議論の後、CDMAはクアルコムの特許が組み込まれた状態で北米の2G標準として採用された。
 その後、標準に必要な特許のライセンス価格について一連の法的紛争があった。

 クアルコムは長年にわたり、主にファブレス製造モデルで半導体製品の販売に事業を拡大してきた。
 また、自動車、時計、ノートパソコン、Wi-Fi、スマートフォン、その他のデバイス向けの半導体部品やソフトウェアも開発している。

 クアルコムは1985年7月にアーウィン・ジェイコブス率いる7人の
   元リンカビット社員
らによって共同設立された 。
 他の共同設立者にはアンドリュー・ビタビ、フランクリン・アントニオ、アデリア・コフマン、アンドリュー・コーエン、クライン・ギルハウゼン、ハーヴェイ・ホワイトなどがいる。
 同社は「Quality Communications」の頭文字をとってクアルコムと名付けられた。
 当初は主に政府および防衛プロジェクト向けの契約研究開発センターとして始まった。

 クアルコムは1988年に
   オムニネット
と合併し、トラック会社向けの
   オムニトラックス衛星通信システム
を製造するために350万ドルの資金を調達した。
 クアルコムの従業員数は、オムニトラックスの需要により、1986年の8人から1991年には620人に増加した。
 1989年までに、クアルコムの収益は3200万ドルに達し、その50パーセントは
   シュナイダー・ナショナル
とのオムニトラックス契約によるものだった。
 オムニトラックスの利益は、携帯電話ネットワーク向けのコード分割多重接続(CDMA)技術に関するクアルコムの研究開発資金に充てられた。

 クアルコムは、CDMA研究への投資により、1990年代に赤字経営に陥っていた。
 資金調達のため、同社は1991年9月に新規株式公開を行い6,800万ドルを調達した。
 1995年には、さらに1,150万株を売却して4億8,600万ドルを調達した。
 2回目の資金調達ラウンドは、米国の携帯電話ネットワークのほとんどがCDMA規格を採用すると発表した後、CDMAベースの電話、基地局、機器の大量生産のために資金を調達するために行われた。
 同社の1995年の年間収益は3億8,300万ドルで、1996年には8億1,400万ドルに達した。

 1998年、クアルコムは再編され、700人の従業員が解雇された。
 また、基地局と携帯電話製造事業は、利益率の高い特許とチップセット事業に注力するためスピンオフした。
 310–311 基地局部門は年間4億ドルの損失を出していたが、翌年には利益が急上昇し、クアルコムは1年間で2,621パーセントの成長を遂げた。
 この収益改善で市場で最も急成長した銘柄となった。
 2000年までに、クアルコムは従業員6,300人、収益32億ドル、利益6億7,000万ドルに成長した。
 売上の39パーセントはCDMA技術によるもので、続いてライセンス(22パーセント)、ワイヤレス(22パーセント)、その他製品(17パーセント)であった。
 この頃、クアルコムはヨーロッパ、アジア太平洋、ラテンアメリカにオフィスを設立している。
 2001年までに、クアルコムの収益の65%は米国外から発生し、35%は韓国から発生した。

 2005年、クアルコムの創業者アーウィン・ジェイコブスの息子である
   ポール・E・ジェイコブス
がクアルコムの新CEOに任命された。
 アーウィン・ジェイコブスがCDMA特許に注力していたのに対し、ポール・ジェイコブスはクアルコムの新しい研究開発の多くをモノのインターネットに関連するプロジェクトに再び焦点を当てた。
 同年、同社は無線ブロードバンド直交周波数分割多重接続(OFDMA)技術の開発者である
   フラリオン・テクノロジーズ
を買収した。

 クアルコムは2013年12月に
   スティーブン・モレンコフ
がポール・ジェイコブスの後任としてCEOに就任すると発表した。
 モレンコフは、クアルコムの重点を自動車、ウェアラブルデバイス、その他の新市場向けのワイヤレス技術に拡大すると述べた。

 クアルコムは2016年10月に
   NXPセミコンダクターズ
を470億ドルで買収する意向を発表した。
 なお、この取引は2017年4月に米国の反トラスト規制当局によって承認されたものの反トラスト規制当局による承認を得るために一部の標準必須特許が除外された。

 NXPの買収が進行中だったが
   ブロードコム
がクアルコムを買収するために1030億ドルの提案をした。
 クアルコムはこの提案を拒否した。
 ブロードコムは敵対的買収を試み、最終的に1210億ドルまで提案額を引き上げた。

 ブロードコムの買収の可能性は米国外国投資委員会によって調査された。
 この調査の結果、国家安全保障上の懸念を理由にドナルド・トランプ前大統領の大統領令によって阻止された。

 クアルコムによるNXPの買収は、 2018年の米中貿易戦争に巻き込まれた。
 ドナルド・トランプ米大統領は、中国を拠点とする
   ZTEコーポレーション
がクアルコムなどの米国製部品を購入することを禁止した。
 両国が合意に達した後、ZTEに対する制限は解除された。
 しかし、トランプ大統領は中国製品に対する関税を引き上げた。

 クアルコムは、中国の承認を待ってNXPへの株式公開買い付けを少なくとも29回延長したものの、2018年7月に取引を断念した。
 2021年1月6日、クアルコムは社長兼チップ部門責任者の
   クリスティアーノ・アモン氏
を新最高経営責任者に任命した。

 2021年1月13日、クアルコムは、元アップルと元グーグルの設計者らによって2019年初頭に設立されたサーバーCPUのスタートアップである
   NUVIA
を約14億ドルで買収すると発表した。
 この買収は2021年3月に完了し、最初の製品はラップトップCPUであり、2022年後半に出荷されると発表した。

 2022年3月、クアルコムは投資会社
   SSW Partners
から先進運転支援システムおよび自動運転ソフトウェアのブランドである
   Arriver
を買収した。 
 2022年6月、クアルコムは投資部門のクアルコム・ベンチャーズを通じてイスラエルのスタートアップ企業
   セルワイズ
を買収した。
 2022年8月、ブルームバーグニュースは、クアルコムがNUVIAの製品をベースに
   サーバーCPU市場に復帰する計画
であると報じた。
 同月後半、Arm Ltd.は、ライセンス契約違反と商標侵害でクアルコムとNUVIAを訴えたと発表した。
 Armは、NUVIAが開発したArmライセンスを使用したチップ設計は、許可なく親会社のクアルコムに譲渡することはできないと主張した。
 クアルコムは、Armとのライセンスにはカスタム設計されたプロセッサも含まれると示唆した。

 2023年1月、同社は
   Salesforce
と新たな提携を結び、Snapdragonデジタルシャーシを使用した自動車メーカー向けの
   コネクテッドカープラットフォーム
を開発すると発表した。

 2023年5月、クアルコムはイスラエルのファブレス半導体製造会社
   オートトークス
を3億5000万〜4億ドルで買収する意向を発表した。
 なお、この買収は競争・市場庁の審査を受ける予定。
 2024年3月、連邦取引委員会はクアルコムのオートトークス買収案を中止したと発表した。

 2023年9月、同社は、ドイツの企業
   TeamViewer
に代わって、2024-25シーズンからイングランドのサッカークラブ
   マンチェスター・ユナイテッド
のメインシャツスポンサーとなる、Snapdragonブランドとの年間7,500万ドル相当と噂される契約を締結したと発表した。

 2023年10月、クアルコムは、カスタムARMベースのOryon CPU(NUVIA買収による)、GPU、専用のニューラルプロセッシングユニットを搭載したWindows PC向けコンピューティングプラットフォームであるSnapdragon Xシリーズを発表した。
  
 2021年、世界知的所有権機関(WIPO)の年次世界知的所有権指標報告書は、PCT制度に基づいて公開されたクアルコムの特許出願件数が世界第5位にランクされ、2020年には2,173件の特許出願が公開された。
 この順位は、2019年の2,127件の出願で第4位だった以前の順位から下がった。
 2017年、クアルコムは13万件を超える現行または出願中の特許を所有し、 2000年代初頭の1,000件を超える特許を所有していたときから増加している。
 CDMAの研究開発における唯一の初期投資家として、クアルコムの特許ポートフォリオには、CDMA技術に不可欠な知的財産の多くが含まれている。 

 クアルコムの特許の多くは業界標準の一部であるため、同社はそれらの特許を「公正、合理的、非差別的」な条件でライセンス供与することに同意している。
 クアルコムのロイヤルティは、モバイルデバイス1台あたり約5%、つまり30ドルとなる。
 フォーチュン誌によると、これは他の特許保有者が通常請求する金額の約5〜10倍である。
 クアルコムは、自社の特許は重要度が高いため高価であり、その価格は一般的なライセンス慣行の範囲内であると主張している。
 しかし、競合他社、顧客、規制当局は、クアルコムが不当な料金を請求したり、必須特許をめぐって不当な競争を行っているとしばしば主張している。 

 2005年、ブロードコムとクアルコムは知的財産の相互ライセンスに関する合意に達することができなかった。
 ブロードコムはクアルコムがブロードコムの特許10件を侵害しているとして訴訟を起こした。
 ブロードコムは国際貿易委員会に、影響を受ける技術の輸入を禁止するよう要請した。

 別の訴訟では、クアルコムが競合他社から半導体を購入したメーカーに対して、UMTSの特許ライセンスを差し控えると警告し、標準協定に違反していると主張した。

 クアルコムは、ブロードコムが訴訟を交渉戦術として利用しており、自社の訴訟で対抗すると主張した。
 クアルコムは、ブロードコムがクアルコムの特許7件を許可なく使用しているとしてブロードコムを訴えた。
 2006年後半までに、両者の間で20件以上の訴訟が提起され、双方が勝訴を主張した。

 2006年9月、ニュージャージー州の裁判所判事は、クアルコムの特許独占は業界標準の作成に内在する側面であり、クアルコムの価格設定慣行は合法であるとの判決を下した。
 2007年5月、陪審員は、ブロードコムの3つの特許を侵害したとしてクアルコムに1,960万ドルの支払いを命じた。
 2007年6月、ITCは、クアルコムが少なくとも1つのブロードコムの特許を侵害したと判決し、該当する輸入を禁止した。
 クアルコムとブロードコムは2009年4月に和解に達し、クロスライセンス契約、すべての訴訟の却下、クアルコムが4年間で8億9,100万ドルを支払うことになった。

 なお、訴訟中、クアルコムはJVTの標準設定プロセスに参加したことは一度もないと主張したが、エンジニアの証言により、クアルコムの弁護士が裁判所に提出を差し控えていた21通のJVT関連の電子メールと20万ページに及ぶJVT関連の文書が発見された。
 クアルコムの弁護士は証拠が偶然見落とされたと述べたが、裁判官はそれは重大な違法行為であると述べた。
 クアルコムは違法行為で850万ドルの罰金を科せられた。

 控訴審では、裁判所は、クアルコムはJVTに参加するために締結した契約に基づいて、非JVTメンバーに対してのみ関連特許を執行できると判断した。  

 2018年1月、欧州競争委員会は、Appleのモバイル製品にQualcommのチップを独占的に使用する取り決めをしたとして、 Qualcommに12億ドルの罰金を科した。 
 Qualcommはこの決定に対して控訴した。
 2022年6月に、Qualcommは欧州連合の独占禁止法違反に対する控訴で勝訴したと発表した。
 控訴では、AppleにはQualcommのLTEチップセットを使用する以外に技術的な選択肢がなかったことが強調された。
 
 アップル訴訟につながった調査から派生して、FTCは2017年にクアルコムを相手取り、ワイヤレスブロードバンド技術の独占により反トラスト行為に関与したとして訴訟を起こした。
 FTCが提出した苦情には、クアルコムが携帯電話メーカーに「不釣り合いに高い」特許使用料を請求し、特許のライセンスを取得しない場合はブロードバンドチップの販売を拒否したこと(「ライセンスがなければチップもない」と呼ばれる方針)、独占を維持するために他のチップメーカーに特許のライセンスを取得することを拒否したこと、クアルコムが意図的にアップルに自社のチップを独占的に使用するためのライセンス費用を低く設定し、他の競合他社やワイヤレスサービスプロバイダーをアップルの有利な市場から締め出したことなどが含まれていた。

 この裁判は2019年1月に始まり、アップル訴訟も担当した連邦北部地方裁判所のルーシー・コー判事が審理した。
 コー判事は2019年5月にクアルコムに不利な判決を下し、クアルコムの行為は反トラスト法に違反していると主張した。
 判決の一環として、クアルコムは携帯電話メーカーとの「ライセンスなし、チップなし」のバンドルをやめさせられ、他のチップメーカーに特許のライセンスを供与するよう求められた。
 クアルコムが控訴の意向を表明したため、第9巡回控訴裁判所の判事団は訴訟が係属するまで命令を保留した。

 クアルコムは第9巡回区控訴裁判所に控訴し、同裁判所は2020年8月に判決を覆した。
 第9巡回区控訴裁判所は、コー判事の判決は独占禁止法の範囲を超えており、クアルコムの特許ライセンスが合理的かつ非差別的なライセンスであるかどうかは独占禁止法の範囲ではなく
   契約法と特許法の問題
であると判断した。
 裁判所は、FTCが立証責任を果たせなかったと結論付け、クアルコムのビジネス慣行は「反競争的」というよりも「超競争的」と特徴づけたほうが適切であると結論付けた。
  
 クアルコムはサンディエゴ最大の上場企業であり、]同社にはクアルコム財団と呼ばれる慈善部門がある。
 2013年1月の訴訟の結果、クアルコムは自主的に政治献金を開示する方針を採用した。
 ニューヨークタイムズによると、クアルコムの新しい開示方針は透明性擁護者から賞賛された。

    
posted by まねきねこ at 05:54 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | よもやまばなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

米サービス業PMI上昇し、22年4月以来の高水準、物価圧力は緩和

 S&Pグローバルがを公表した米国のサービス業の活動を示す購買担当者指数(PMI)速報値は0.3ポイント上昇の55.1と、2022年4月以来の高水準となった。
 また、製造業PMIは51.7(前月 51.3)に上昇した。

 総合PMIは54.6(前月 54.5)に上昇し、高水準を維持した。
 全指数がエコノミスト予想を上回った
 
 S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフ・ビジネス・エコノミスト
   クリス・ウィリアムソン氏
は「需要の高まりが引き続き経済に浸透しており、活動の上向きは広範囲に及んでいる」と購買担当者指数(PMI)の発表文で指摘した。
 「力強い国内消費を反映してサービス業がけん引しているが、活動拡大は製造業の回復継続に支えられている」と記した。

 6月のPMI統計は、4−6月(第2四半期)が終わりに近づく中で企業活動が全般的に底堅く推移していることを示唆している。
 今回はまた、物価圧力の一段の緩和も示された。
 
 米連邦公開市場委員会(FOMC)は、利下げに動く前に
   インフレ圧力の緩和継続
が必要だと説明している。

 総合PMIでの販売価格指数は2020年以降で2番目に低い水準に低下。投入コストの伸びも鈍化した。

 サービス業の今後の活動に関する指数は2ポイント近く上昇し68.5と、過去1年で2番目に高い水準となった。
 回答者の多くは見通しの一段の改善について、
   インフレ圧力の後退
   借り入れコスト低下
への期待を反映していると説明した。

 ただ、製造業者の間では見通しが悪化している。
 需要の見通しや選挙が政策に与える影響を懸念する回答が多く見られた。

  
ひとこと
 期待が失望に変化することでリスクが高まりかねない。
  
  
posted by まねきねこ at 00:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする