ドイツ連邦議会は16日、ショルツ首相に対する信任投票を行い、不信任が信任を上回った。
本来の予定より7カ月早い来年2月に、国政選挙を行う舞台が整った。
連邦議会では、過半数に当たる394人の議員が不信任票を投じた。
これにより、ショルツ氏は
シュタインマイヤー大統領
に議会解散を要請し、正式に選挙日を設定することができる。
与党・社会民主党(SPD)に所属するシュタインマイヤー氏は、2月23日に選挙を行うというショルツ氏の日程提案に同意する意向を示している。
これにより、ショルツ氏は
シュタインマイヤー大統領
に議会解散を要請し、正式に選挙日を設定することができる。
与党・社会民主党(SPD)に所属するシュタインマイヤー氏は、2月23日に選挙を行うというショルツ氏の日程提案に同意する意向を示している。
ショルツ氏は自由民主党(FDP)と緑の党による3党連立を解消し、連立与党として議会過半数議席を失ったことを受け、信任投票の実施を呼びかけた。
3党による連立政権は数カ月にわたる内紛の末、11月初旬にFDPの
リントナー財務相の解任
によって崩壊した。
ウクライナを支援し、低迷する国内経済を強化するための国の新規借り入れ枠の拡大を巡り、リントナー氏とFDPが難色を示し、溝が深まった。
リントナー財務相の解任
によって崩壊した。
ウクライナを支援し、低迷する国内経済を強化するための国の新規借り入れ枠の拡大を巡り、リントナー氏とFDPが難色を示し、溝が深まった。
ドイツの首相が総選挙に踏み切るため不信任前提で信任投票に打って出たケースは、1982年のコール首相、2005年のシュレーダー首相(いずれも当時)の過去2例しかない。
その後の選挙でコール氏は勝利したが、シュレーダー氏は敗北した。
その後の選挙でコール氏は勝利したが、シュレーダー氏は敗北した。
選挙戦は始まったばかりだ。
最新の世論調査の平均によると、メルツ氏率いる野党キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU・CSU)が約31%の支持率でトップ、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が19.8%で2位、SPDが17%で3位につけている。
最新の世論調査の平均によると、メルツ氏率いる野党キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU・CSU)が約31%の支持率でトップ、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が19.8%で2位、SPDが17%で3位につけている。