首都ワシントンのロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港近くで
アメリカン航空グループ
の地域航空会社の旅客機と
軍用ヘリコプター
が空中衝突した事故で、米国当局は30日、
生存者はいない
と明らかにした。
米国で発生した航空事故としては数十年ぶりの大惨事で、トランプ米大統領には就任早々の試練となる。
この航空機事故は現地時間午後9時前に発生した。
衝突した両機は空港そばのポトマック川に墜落した。
現場は水面に氷が張るなど極寒の状況で、救助隊が夜通し捜索・救助作業に当たったが、生存者は見つからなかったと当局が会見で発表した。
早朝までに遺体の収容と機体の回収作業に切り替わったとしている。
会見によると、川の中で旅客機の機体は
上下逆さまの状態
で3カ所に分かれて発見された。
事故現場が広範囲にわたることもあり、機体の引き揚げ作業を難しくしているという。
今回の事故では、アメリカン航空グループの100%子会社である
PSA航空が運航するボンバルディアCRJ-700機がレーガン・ナショナル空港の滑走路に向かっていた際、
シコルスキーH-60ヘリコプター「ブラックホーク」
と空中で衝突して発生した。
CRJ-700機には乗客60人と乗員4人、ヘリコプターには3人の軍関係者がそれぞれ搭乗していた。
今回の事故に関しては、トランプ新政権の対応に米国民から注目が集まっている。
米軍を管轄するヘグセス国防長官、
米連邦航空局(FAA)を監督するショーン・ダフィー運輸長官はいずれも就任したばかりだ。
FAAのマイク・ウィテカー前長官はトランプ氏が大統領に就任した20日に退任しており、FAAは現在、トップ不在の状態にある。
トランプ大統領は
事故原因については何も知らない
との発言を繰り返す一方で、衝突は
DEI(多様性、公平性、包摂性)プログラム
のせいだと責任転嫁する発言を行い、多数の命が犠牲になった惨事を政治利用する姿勢を鮮明にした。
DEIプログラムが関係しているとの結論にどのように至ったのかとの質問に対し、大統領は「常識」に基づく結論だと答えただけで、その場の思いつきの様相を露呈した。
「私には常識がある。そうだろう。残念なことにそれがない人が多い」とトランプ氏は発言した。
「この仕事には優秀な人材が望ましい。高レベルなチェスの試合と同じで、短時間に60機がやってくるのだから」と続けた。
ヘリと衝突したのはCRJ-700機。通常の座席数は65席で、短距離の移動に使用されている。
フライトレーダー24のデータによれば、同機はポトマック川上空約400フィート(約122メートル)を時速228キロで飛行していたところで、記録が途絶えた。
空港運営業者によると、同空港では航空機の離着陸が全て停止された。
空港は現地時間午前11時まで閉鎖される。
アメリカン航空は、緊急対応要員と連絡を取り、支援を行っていると説明した。
また、同便の乗客の家族向けに無料の情報ラインを設置した。
ひとこと
とぼけた政治家が大統領になっており、危機感が欠落し思いついたままの発言では対応できないだろう。
適時的確な指示もないようで、大統領選挙での貢献度に応じた職務の配分では有事における対応があるのかどうか疑問が出てきそうだ。
posted by まねきねこ at 10:00
| 愛知 ☀
|
Comment(0)
|
TrackBack(0)
|
onemile stone
|

|