しんしんと雪の降る2月。夜のとばりが下りると同時に、茅葺き屋根が光り輝く。
ライトアップされた白川郷は神秘的な空気に包まれている。
寒空の下、その美しさに上がる感嘆の声がする。
だが近年、その声には耳慣れない言葉が数多く含まれるようになった――。
白川郷や上高地、乗鞍、立山などの起点となる岐阜県高山市。
以前は案内板やパンフレットは日本語だけで、 外国人観光客にとって観光しやすい町とは決して言えませんでした。
ところが、現在では年間20万人を超える外国人観光客の誘致に成功しています。
その背景には、観光ホームページや道路標識の多言語化、100人超のボランティア通訳者など、 きめ細かな対応と戦略がありました。
ひとこと
人の感性は育った環境によりことなるものだ。そこに住んでいる人や近くにいる人にとっては何気ない風景であったとしても、異なる印象を持つ人も多い。
観光地へ行くのが車か、電車かでも印象は全く異なってくる。