ロシア国防省は4日、露空軍がシリア領内でスンニ派過激組織「イスラム国」に対する空爆を続行したと発表した。
空爆は5日連続で「イスラム国」が「首都」とする北部ラッカ周辺や北西部イドリブ県で、前日から20回の空爆を実施した。
ロシア軍は軍事訓練施設や指揮拠点、爆発物製造所を破壊したと主張した。
ロシア軍参謀本部高官は3日、露空軍が24時間態勢で出撃しており、今後さらに空爆を強化する方針を示していた。
ロシア国防省は4日、ホームページ上で「イスラム国」施設への攻撃場面とする動画を公開した。
欧米が支援する反体制派勢力を空爆しているとの批判に反論する狙いがあるとみられる。
ロイター通信によると、英国のキャメロン首相は4日、露軍の空爆を「ひどい間違いだ」と批判した。
戦闘地域を不安定化させるとし、ロシアにシリアのアサド政権支援をやめるよう訴えた。
ひとこと
軍事的な目的が背後にあるのは自国の利益を優先するため当然のことだろう。ロシアはシリアに軍事基地を設置しており、アサド政権が倒れるにしても倒れ方が問題となるだろう。
中東地域における戦略的な意味からいえば、ある程度の足場を残しておきたいのはあらゆる場面においても同じだ。
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