米国大統領の
ドナルド・トランプ氏
の側近とロシアとのつながりが相次いで発覚しメディアにより報道されている。
メディアとの全面対決が鮮明となっている扇動的で攻撃的なトランプ氏だが、経済政策についての議会演説で高評価を受けていた政権は3日、一転して売国奴としての扱いがなされかねない状況を作りだして攻勢から守勢への逆戻りを強いられた。
米国では昨年11月の大統領選をめぐり、ロシア政府がトランプ氏を当選させるための介入を試みたとの調査結果を米国情報当局が公表するという前代未聞の措置が取られた。
米国では昨年11月の大統領選をめぐり、ロシア政府がトランプ氏を当選させるための介入を試みたとの調査結果を米国情報当局が公表するという前代未聞の措置が取られた。
以降、トランプ陣営がロシア政府と共謀していたという疑惑が渦巻き続けている。
トランプ氏の腹心である
ジェフ・セッションズ司法長官(Jeff Sessions)
は、上院の公聴会で「ロシア人と接触したことはない」と証言していたが、実際には就任前に駐米ロシア大使と2度にわたって面会していた事実がメディア報道により発覚した。
これに対し、軍事委員会のメンバーとして接触したものであると詭弁で議会証言の偽証発言を逃れようとしている。
野党・民主党からはセッションズ長官の辞任と偽証罪での捜査を求める声が上がっており、与党の共和党の一部からも問題との発言が出ており、同長官はロシア関連の調査への関与辞退を強いられた。
野党・民主党からはセッションズ長官の辞任と偽証罪での捜査を求める声が上がっており、与党の共和党の一部からも問題との発言が出ており、同長官はロシア関連の調査への関与辞退を強いられた。
この報道に対し、トランプ大統領は、ロシアとの関係をめぐる民主党の追及は
「魔女狩り」
だと非難したうえで、セッションズ氏を全面的に信頼していると述べた。
トランプ大統領はロシアとの個人的関係を繰り返し否定している。
トランプ大統領はロシアとの個人的関係を繰り返し否定している。
また、側近らもロシア当局者との接触を否定したり、重大な問題ではないと一蹴し批難をかわすことに必死な状況にある。。
ここにきて新たに、セッションズ長官や、国家安全保障問題担当大統領補佐官を解任された
マイケル・フリン氏(Michael Flynn)
の他にも、複数の政権幹部がトランプ氏の就任前に
セルゲイ・キスリャク駐米ロシア大使(Sergey Kislyak)
セルゲイ・キスリャク駐米ロシア大使(Sergey Kislyak)
と面会していた事実がメディアの取材で明らかになった。
米国メディアの調査・報道によると、トランプ政権顧問の
J・D・ゴードン氏(J.D. Gordon)
カーター・ペイジ氏(Carter Page)
がロシアのキスリャク大使と面会していたことや、昨年12月にはトランプ氏の娘婿で上級顧問の
ジャレッド・クシュナー氏(Jared Kushner)
がフリン氏と共にニューヨーク(New York)のトランプ・タワーで同大使と面会していたことが明らかになった。
ワシントン・ポスト(Washington Post 米紙)の調査によると、セッションズ氏がキスリャク大使と面会したのはそれよりずっと前の昨年7月と9月で、ロシアの選挙介入疑惑が大きく取り沙汰されていた最中のことが取材で判明しているという。
当局によると、米情報当局と連邦捜査局(FBI)は、ロシア政府が米国の内政に介入した
当局によると、米情報当局と連邦捜査局(FBI)は、ロシア政府が米国の内政に介入した
具体的な方法と規模
について捜査を継続している。
これまでのところ、報道に基づき米国議会では4つの委員会が調査を開始した。
民主党は、共和党が発足間もないトランプ政権を保護するために調査を闇に葬ろうと試みるのではないかと危惧しているという。
ひとこと
トランプ政権への影響を考えれば、ロシアにとっては政治的な工作が成功したといえる。
米国の力が低下するのは明らかだ。
米国の情報機関の工作員や協力者なども情報を明らかにすれば情報網が破たんするため出来ないないのは当然であり、詳細が明らかでないから「でっち上げ」というようなスタンスを大統領が保身で持つこと自体が問題ともいえる。
情報公開なども同様であり、こうした思考を持たない政治家は政治的資質が無いともいえる。