中国メディアの快資訊は8日、国土面積がわずか37万8000平方キロメートルしかない日本が中国に兵を向けたのはなぜなのかと疑問を投げかける記事を掲載した。
日本の国土面積は約37万8000平方キロメートルであるのに対し、中国は約960万平方キロメートルと日本の約26倍に達する。
広大な国土を持つ中国から見れば、日本は小さな島国に映るのは統一された今の状況でしかない。
現在の中国人からすれば国土の規模が圧倒的に違うゆえ、小さな島国の日本がかつて中国を侵略しようとしたという事実が信じられない部分が大きいようだ。
これも、中国共産党政府による反日教育や共産党政府の成立以前の混乱した状況について、正確な情報を伝えていないことが背景にある。
記事では、盧溝橋事件が起きた1937年当時、中国の政権を掌握していたのは国民党政府であり、兵力は約202万人に達し、軍艦は66隻、戦闘機は600機以上を保有していたと紹介した。
それに対し、日本の陸軍は50万人以上、2600機以上の戦闘機に200隻以上の軍艦を保有していたと紹介している。
一方で、中国には広大な国土と豊富な資源があったため、「数字上は日本の侵攻に無限に耐えられるはずだった」と論じた。
ただ、この兵力の数値も水増ししたもので、実際、日本が国家総動員法を活用して予備役兵を中国大陸に導入する選択をしておれば、陸海軍で600万人を投入できたともいわれている。
辛亥革命で清朝が倒れたのちは各地に漢民族や少数民族などが主体となった軍閥が割拠し勢力を広げる戦闘が繰り返されるなど中国人からの指示があったとも言えない国民党政権下にあった。
当時の中国は国が軍閥勢力が各地で割拠し治安維持できず、匪賊等も割拠して乱れ、そのなかで単なる少し大きな勢力で私かなかった共産党と国民党による内戦「国共内戦」も続いていた。
ため、当時の中国は大きく疲弊していたと紹介。もともと工業面で日本に遅れをとっていた中国は国と人民が疲弊しており、外部からの侵略に抵抗する力を大きく削がれていたと指摘し、それゆえ中国は日本の侵略を許してしまったのだと主張した。
ひとこと
中国の反日教育を受けた世代の記事であり、当時の戦力分析が出来ていないようだ。
中国国内の内戦や治安の悪化は統治能力がない蒋介石の軍部による暴走が問題視され、日本軍が連合軍に降伏したのちに、共産党を支持する中国人が増えただけのこと。
長征では共産党軍は1万人まで減少していたことを忘れているともいえる。
上海戦では蒋介石の国民革命軍と日本軍の戦闘は最新鋭のドイツ製武器を保有してドイツ軍事顧問団の指揮を受けた70万の兵士と20万程度の旧式の武器しかなかった日本の将兵が激突したものの、蒋介石軍は敗退し甚大な損害を受けている。
こうした戦闘の中でも中国国民党の兵士は中国住民からの強制徴発や財産の没収を繰り返しており、住民からの抵抗も甚だしかったといわれている。
また、堤防を破壊して洪水を引き起こし1000万人以上が被災し、100万人が死亡することを躊躇なく蒋介石の軍は実行しており、大陸では時間経過とともに人気は低下していった。
こうした史実は現在の中国では情報として国民に提供されておらず、親日家の多くが漢奸とされ処刑された事実も明らかにされていない。
汪兆銘の南京政府を日本の傀儡政権とする視点で反日教育を繰り返すが、視点を変えれば日本の軍事力を希望した中国人も多くいた事実もある。
満州族の清朝を倒すきっかけを作った日清戦争や辛亥革命における資金や軍備を提供した日本の存在もある。
中国政府にとって都合の悪い情報を伝えない意図が背景にあるため、繰り返される日中戦争における中国大陸の状況に中国人が多くの疑問を持つことも当然のことといえる。
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