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2021年08月17日

タリバンの攻勢は腐敗体質の政府への国民の支持が低いことが背景だろう


 アフガニスタンに進駐していた米軍などが撤退することを表明した直後に、旧支配勢力のタリバンの大攻勢が広がり、数日後には首都カブールに迫り、大統領が逃げ出すや15日には制圧している。

 アフガン陸軍、空軍、警察部隊の合計は公称30万人で米国の支援を受けてきた軍はタリバンよりも資金や武器は豊富だった。
 アフガンの根深い腐敗体質がある政府軍では不正が蔓延し、兵士が簡単に任務を放棄してしまうため、莫大な支援で整えた武器弾薬類も売り払われたり、その場に放棄するためタリバン軍の手中にやすやす入ったと指摘されている。

 アフガンの治安部隊に米国などは計880億ドル(約9兆6000億円)を費やしてきたともいわれている。

 英国公共放送BBCによれば、部族社会であるアフガニスタンで兵士らは自分の家族や部族とのつながりがない地域に派遣され、士気に影響し、戦闘に従事せず早々と現場を放棄するケースが相次いだとも言われている。

 
 アフガン事情に詳しい元英軍将校
   マイク・マーティン氏
はBBC放送に、アフガン政府当局者はもともと生き残るため敵方に寝返る戦乱の歴史を繰り返してきたと指摘した。

 また、最近陥落した西部の主要都市ヘラートでは、州知事をはじめ高官がタリバン側に寝返ったと報じられた。

 タリバンは最近の進撃で、米国などから供与された政府軍の兵器を奪い、戦力増強につなげてきたため米軍の支援が最終的にタリバンを利する皮肉な結果となった。

 また、賄賂がはびこり国民からの支持が低く信頼性のないアフガニスタン政府と同様にアフガン軍では水増しで数だけ帳簿上にある実体のない軍人の給与を上官が盗むケースもあり、汚職のまん延が軍を根底から腐らせいたようだ。

 米議会には、米政府高官は「汚職について深刻な懸念があり、兵力のデータには疑問符が付く」との報告もあり、実際の兵員数は公式発表を大きく下回っていた可能性が高い。

 これに対しタリバンは6万人程度とされ、他の武装勢力や支持者を含めると20万人を超えていたようだ。

 もともと、米軍が進駐して長期にアフガニスタンに関わったものの、腐敗したアフガニスタンン政府が支配しているのが欧米の軍の力を借りた都市部という点でしかなく、面としての支配は確立出来ておらず、手を引けば攻勢が強まるのは当然のことだろう。


   
posted by まねきねこ at 05:11 | 愛知 ☁ | Comment(0) | 出来事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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