イスラエル政府当局は14日、ハイファを離陸したセスナ182型単発機が13日、目的地であるサモス島に到着する直前に突然レーダーから姿が消え、同機に搭乗していた
ベンヤミン・ネタニヤフ前首相
に対する詐欺、収賄、背任の容疑の裁判の証人
ハイム・ジロン氏
とエスター・ギロン氏夫婦(ともに69歳)が亡くなったことを確認したと明らかにした。
ジロン氏はイスラエル通信省の元副長官でネタニヤフ氏が2019年11月に詐欺、収賄、背任の容疑で起訴され、政権への圧力に直面していた裁判で証言する予定であった。
複数のメディアによると、地元の漁師が2回の爆発音を聞いたという。
また、墜落の残骸は空港から南約2キロのところにあり、ギリシャ政府は調査を開始した。
ネタニヤフ前首相は、イスラエルの通信会社「ベゼック」に関連した汚職や、億万長者の友人から贈り物を受け取ったことなどで告発されていた。
2020年5月24日、エルサレムのイスラエル地方裁判所は、イスラエルのネタニヤフ氏を収賄、詐欺、背任の罪で告発する裁判を開始、ネタニヤフ氏は
有利な報道
と引き換えに、、メディアの責任者らに
規制上の便宜を図った
として告発された。
ネタニヤフ前首相が収賄で有罪となった場合、彼は最高で10年の懲役、詐欺と背任では最高で3年の懲役となる。
なお、ネタニヤフ前首相はイスラエル国防軍(IDF)への影響力が大きい最高機密に属する部隊として設置された参謀本部諜報局(アマーン)の特殊部隊
サイェレット・マトカル
に所属していた。