米国のバイデン大統領は２週間後にも連邦債務が法定上限を超える恐れがあると警告し、そのような状況に米国を追い込んだのは共和党のマコネル上院院内総務だと名指しして非難した。
バイデン大統領は４日にホワイトハウスで演説後、米政府が債務上限を超えないことを保証できるかと問われ、「いや、できない」と回答したうえ「それはマコネル氏次第だ」と述べた。
なお、演説では、債務上限の適用停止に向けた民主党の取り組みを阻止してきた共和党を非難、妨害をやめるよう要求した。
共和党は「非常に向こう見ずで危険なこと」をしていると指摘した。
「米経済に隕石（いんせき）が衝突しようとしている。それを回避するために民主党はあらゆる手を尽くす決意だ。共和党は妨害しなければよいだけの話だ」と話した。
マコネル氏はバイデン大統領に宛てた４日付の書簡で、財政調整措置を用いた債務上限引き上げを党指導部に働き掛けるようバイデン大統領に要求した。
バイデン大統領はこの書簡について、マコネル氏と「話すつもりだ」と述べた。その上で、最も
簡単な問題解決は共和党が債務上限の適用停止に対するフィリバスターをやめ、民主党議員の賛成票で法案を通過させることだと話した。
