カーニバルクルーズライン(Carnival Cruise Line、CCL)
米国マイアミに本拠を置くクルーズ会社でカリブ海を拠点にカジュアルクラスのクルーズを行っており、
傘下の運行会社の中心的存在である。
カーニバルクルーズはカジュアルクラスのクルーズ船を運航しており、「Fun ship」(ファンシップ、楽しい船)をキャッチコピーとしている。
2019年現在、カーニバル・ドリームクラス、カーニバル・コンクェストクラス、カーニバル・デスティニークラス、カーニバル・スピリットクラス、カーニバル・ファンタジークラス、カーニバル・XL級から構成されて、現在カーニバル・XL級のマルディグラを建造中である。
カーニバル・ファンタジークラスより小型で古い1980年代建造のカーニバル・ホリデークラス、トロピカールや、更に古い中古改造船はすでに他船社へ移籍・売却される等して淘汰された。
白い船体に赤と青に塗り分けられた T字型の煙突が特徴で、一目で同社の船だとわかる。
カーニバル・クルーズ・ラインは1972年に
によって設立された。
アリソンはこのベンチャー企業の資金調達のために、ボストンに拠点を置く
を所有していた友人の
メッシュラム・リクリス
と協力し、AITSの子会社として新会社を設立しAITSはこの新事業のマーケティングとプロモーションを行うことになった。
1974年、規制上の問題により、リクリスはAITSの持分を1ドルでアリソンに売却した。
なお、多額の負債をアリソンが引き継ぐことを条件とした。
この分割により、アリソンは独立した旅行代理店との新たな関係を築くことが可能となった。
なお、アリソンは楽しいことが好きな若い人たちをターゲットにクルーズを宣伝したことで、このビジネス戦略は非常に成功した。
カーニバル・クルーズ・ラインズは1972年、カナダ・パシフィック・ラインから購入した旧大西洋横断定期船「マルディグラ」でマイアミからの出航を開始した。
カーニバルは、新しいロゴのために緑色のカナディアン・パシフィックのカラーリングを採用し、現在のように赤、白、青に色を変えた。
2018年までに事業拡大を続け世界最大のクルーズ船運行会社となった。
同2月、同社関係者はメキシコのエンセナダでの大規模港湾開発プロジェクトを発表した。
規制当局への提出書類の中で、同社は2020年7月31日時点で79億ドルの「現金および現金等価物」を保有していると明らかにしている。
業界ニュースでは、これにより、カーニバルは1隻も出航していない状況でも約1年間は運航を続けることができると推定されている。