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2024年02月06日

ファラロン キャピタル マネジメント LLC(Farallon Capital Management, LLC ) マルチ戦略ヘッジファンド

     (Farallon Capital Management, LLC )
 カリフォルニア州サンフランシスコに本社を置、マルチ戦略ヘッジファンドのこと。
 1986年1 月に
   トム・ステイヤー(Tom Steyer)
によって設立され、世界 8 か国で約 230 人の専門家を雇用している。
 運用資産 391億米ドル(2023年3月31日現在) 

 ファラロンは主に大学の寄付金、財団、富裕層向けの資金の運用管理をしている。
 ファラロンは、資本 1,500 万ドルで設立された。
 ステイヤーは、サンフランシスコ・ベイエリア沖のファラロン諸島にちなんでこの会社を名付けた。

 ファラロンを創業する前、ステイヤー氏は、サンフランシスコに本拠を置くプライベート・エクイティ会社
   ヘルマン・アンド・フリードマン
で社会生活を始め、ゴールドマン・サックスで
   ロバート・ルービン
のチームで
   リスク裁定トレーダー
として転職、また、モルガン・スタンレーの企業合併・買収部門で働いて経験を積んだ。

 ファラロンは、大学の寄付金から資金を調達した最初のヘッジファンドの 1 つ。

 イェール大学で学士号を取得したステイヤーは、1987年、ファラロンに対して経営する資金を割り当ててもらうよう大学の寄付金部門に打診した。
 エール大学の寄付金は、ファラロンが請求した手数料などの目論見書に基づき合意が出来ず辞退した。

 エール大学の最高投資責任者
   デビッド・スウェンセン
はトム・ステイヤーと、ファラロンが当初はエール大学の寄付金の割り当てを無料で運用管理することで合意した。

 エール大学の投資では、資金の運用で儲かることが判明した。
 その後、他の多くの大学基金や年金がヘッジファンドと契約して投資を始​​めるようになった。

 ファラロンでは、リスク調整後のリターンだけでなく
   潜在的なリターン
にも焦点を当てたモデルである
   絶対リターン投資
の先駆者であると主張している。

 またファラロンは、バリュー投資、クレジット投資、合併裁定取引、不動産関連投資、先進市場と新興市場の両方での直接投資など、さまざまな資産クラスに投資している。

 2005 年の時点で、ファラロンは2年から5 年の契約で資金を運用する契約という。
 また、「イベント主導型」の国際投資も実践し、経営破綻した国際企業を発掘し、企業の再建を支援している。

 1999 年、ファラロンはアルゼンチンの靴会社の株式を直接購入し、アルゼンチンが経済危機から回復するにつれて収益性の安定化に貢献した。

 2002年にはインドネシアの金融機関
   バンク・セントラル・アジア(BCA)
の経営権を5億3,100万ドルで買収した。
 当時、インドネシアの銀行の多くはスハルト大統領の任期中に行われた
   不良債権
の影響で破綻寸前にあり、インドネシアは外国投資にとって危険な地域であると見なされていた。

 その後、4年間にわたり、ファラロンは新しいBCA会長を設置したうえ必要な改革を行った。
 2006年に利益を得るために株式を売却した。

 2006年には、ファラロン・キャピタルが2005年には世界最大のヘッジファンドであったと報じられた。

 ファラロン社がインドネシアに投資する前年には、2 億 8,600 万ドルが海外直接投資としてインドネシアに流入した。
 なお、ファラロンが撤退した後、その額は 2007 年に 10 億ドル、2008 年には 40 億ドルに増加した。

 2007年、ファラロンは
   サイモン・プロパティ・グループ
や他のヘッジファンドと提携して、不動産投資信託の
   ミルズ・コープ
を買収した。
 このファンドは日本のエ3.5世代の原子炉技術を始め重電機大手企業東芝の筆頭株主の1つであり、6%以上の株式を保有していた。
 また、ファラロンは、 Acceleron Pharmaの上位 10 位の株主の 1 人でもある。

 2010 年 3 月、ファラロンでは
   リスク裁定取引と信用賭け
に再び投資を集中して株式エクスポージャーを減らす計画を発表した。
 さらに、、「ヘッジファンドでよりオープンな文化を育む」ために、顧客に対してさらに多くの情報を開示すると明らかにしている。

 Andrew JM Spokes は同社のマネージングパートナーを務めています。
 スポークス氏はステイヤー氏が会社を離れた2012年にその職に昇進した。

 この昇進に先立って、スポークスはファラロン専属副顧問
   ヌーンデイ・グローバル・マネジメント
のポートフォリオ管理と戦略を監督していた。

 スポークスは 1998 年にファラロン初の国際オフィスをロンドンに開設した。

 ファラロンは、進取的な専門家がスピンオフしてファラロンの資本で新しいファンドを運営できるようにすることで、人材を確保している。
 現在、ファラロンには 21 人の社長、13 人のマネージングディレクター、および 35 人の投資専門家が会社の日常業務と管理を監督している。

 ファラロンは、サンフランシスコ、サンパウロ、東京、シンガポール、ロンドン、香港にオフィスを運営している。

    
posted by まねきねこ at 06:56 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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