スティーブン・アレン・シュワルツマン
(Stephen Allen Schwarzman)
1947年2月14日 生まれ
米国の実業家、投資家
世界的な投資ファンド
の共同創業者で同社の会長、最高経営責任者を務めている。
ペンシルバニア州でリネン製品の店を営む中産階級のユダヤ人家庭に生まれた。
母親は教育熱心から、治安の悪かったオックスフォード・サークルからハンティンドン・バレーへ引っ越した。
アビントン高校に進学し陸上の短距離走で活躍した。
リレーでは州大会優勝・全国大会4位の実績を残している。
第一志望のハーバード大学には補欠合格だったが、その年は補欠対象者からの繰り上げはされず、結局第2希望のイェール大学に入学した。
母校のイェール大学では文化行動学を専攻するが、最初は落ちこぼれていた。
教授の助けもあり、徐々に周りとの高校以前の教育の差を埋めて最後には学科の最優秀者になった。
また、大学の陸上部に魅力を感じなくなりすぐに退部し、バレエ団の学内講演の誘致を
・低所得地域向けの学費援助ブログラムの設立
・寮に女性が泊まる事を禁止する風紀規則の撤廃 など
の課外活動に勤しんだ。
これらの活動の功績を認められ、秘密結社スカル・アンド・ボーンズの一員に加わる事ができた。
また、後に大統領となるジョージ・W・ブッシュとは学友である。
イェール大学卒業後、投資銀行、証券会社
ドナルドソン・ラフキン&ジェンレット
に入社した。(2000年にクレディ・スイスの買収された。)
1970年1月、陸軍予備役の半年間の訓練を受けた時、シュワルツマンによる大佐への報告がきっかけで、軍幹部が
訓練兵の食料を横流し
していたという不正が暴かれている。
1970年7月にハーバード・ビジネス・スクールに入学したが、途中で退学しかけるものの、学級の成績上位3名に選ばれた。
MBA所得後、リーマン・ブラザーズの投資銀行部門に
アソシエイト
として入社した後、M&A部門の責任者にまで昇格している。
リーマンを退職後リーマンのCEOだった
とともに、1985年にブラックストーン・グループを設立し、世界最大のプライベート・エクイティ・ファンドに育て上げた。
第45代アメリカ合衆国大統領のドナルド・トランプの古くからの友人で顧問として、2017年1月20日から同年8月16日までトランプ政権で経済界を代表する大統領戦略政策フォーラムの議長を務めた。
2020年1月に米中貿易戦争の打開に向けてトランプが中華人民共和国と結んだ
米中経済貿易協定の調印式
では中国と関わりの深いラスベガス・サンズ会長兼CEOの
シェルドン・アデルソン
や元アメリカ合衆国国務長官の
らとともに出席した。
シュワルツマンの純資産は2018年で推定134億米ドルで世界で117番目の大富豪となっている、
またフォーブスの世界で最も影響力のある人物の42位にランクインしている。
エール大学の他、マサチューセッツ工科大学やオックスフォード大学にも巨額の献金を行っている。
2016年には自ら経済管理学院顧問委員会に名を連ねている
中国清華大学
にシュワルツマン・スカラーズを設立した。
なお、中国清華大学は中国共産党幹部の師弟の多くが卒業している。
私財の1億ドルに加え3億ドル近い寄付金を世界中から集め、次世代のリーダーを養成するため
ローズ・スカラーシップ
をモデルとした国際関係修士プログラムを創設した。