与信厳格化により自動車ローンの審査に通過に四苦八苦する米消費者を追い込む兆し

　米国では自動車ローンの審査で承認を受けるのが一段と難しくなっているという。

　高金利と自動車価格の高止まりで家計が圧迫されているる中、銀行はデフォルトのリスクを懸念している。

　借り手が月々の自動車への支払いに苦しむのに伴い、銀行は与信基準を厳格化して対応している。
　多額の頭金を支払う余裕がない信用度の低い買い手は締め出されており、経済的に健全な消費者もローンの確保が通常よりも難しくなっているといた情報が流れ出した。

　調査会社コックス・オートモーティブによれば、自動車クレジットへのアクセスは１月に2020年８月以来の低水準となり、ローンが承認される比率は前年同月比で1.6ポイント低下した。
　
　一方、ニューヨーク地区連銀のデータで90日以上の延滞となっている米自動車ローンの比率は2023年10−12月（第４四半期）に2.66％と、新型コロナウイルス禍前の水準を上回った示されている。
　2020年の年初時点では2.37％だった。、また、過去15年の平均は2.16％。

　米金融当局が利下げの適切な時期を判断しようと米経済を精査する中、自動車ローンセクターはコロナ禍後の経済で消費者が直面しているストレスを測る手がかりを提供してきた。
　
　利上げと自動車価格上昇で、平均的な米消費者にとって自動車を購入するのは一段と難しくなっている。
　広い国土の米国では移動手段として用いられる車は信頼できる公共交通機関がない多くの地域で必需品だ。