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2024年03月21日

デヴィッド・ローレンス・ゲフィン(David Lawrence Geffen ) 映画プロデューサー。アサイラム・レコード、ゲフィン・レコードの創設者

デヴィッド・ローレンス・ゲフィン
      (David Lawrence Geffen)
   1943年2月21日 生まれ
 米国のレコード会社経営者、映画プロデューサー。アサイラム・レコード、ゲフィン・レコードの創設者
 
 ニューヨーク、ブルックリンのバラ・パーク(Borough Park)で生まれた。
 父親はリトアニア出身、母親はモルドバ出身で、ユダヤ系であった。

 1960年代半ばにニューヨークにあるウィリアム・モリス・エージェンシーの社員としてキャリアをスタートした。
 独立後にローラ・ニーロを発掘し、そのマネージャーとなった。 
 彼女の楽曲をフィフス・ディメンションやスリー・ドッグ・ナイトに売り込んだことでロサンゼルスの音楽界に人脈を作り、1968年頃に同地に拠点を移した。
 ウィリアム・モリス・エージェンシーの後輩であるエリオット・ロバーツと共に
   ゲフィン・ロバーツ・カンパニー
を設立した。
 また、1969年2月1日にマネージメント会社の
   デヴィッド・ゲフィン・エンタープライズ
を設立し、クロスビー・スティルス&ナッシュのビジネスに関わる一切合切を引き受けた。

 ゲフィンの初仕事は彼らのレコーディング契約の獲得だった。
 スティーヴン・スティルスは『スーパー・セッション』(1968年)でコロムビア・レコードからそこそこの金をもらい、グレアム・ナッシュはコロムビア傘下のエピック・レコードとすでに契約を交わしていた。
 バーズとしてコロムビアと契約していたデヴィッド・クロスビーは、グループ脱退後、同社から関係を解消されていた。
 ゲフィンはスティルスをアトランティック・レコードの契約から解放するために、同社に接触し、プロデューサー兼共同会長の
   ジェリー・ウェクスラー
との面会を設定した。
 しかし、この打ち合わせでゲフィンはウェクスラーのオフィスから文字どおりつまみ出された。
 翌日、ゲフィンの元へ同社の創設者
   アーメット・アーティガン
から電話がかかった。
 アーティガンは反対にゲフィンを説得し、アトランティックとクロスビー・スティルス&ナッシュとの契約を成立させた。
 これによりレーベル間で交換がなされ、バッファロー・スプリングフィールドの元メンバーふたり、リッチー・フューレイとジム・メッシーナはコロムビアに行き、ポコを結成した。

 1970年に新人としてジャクソン・ブラウンをアトランティック・レコードと契約する際に、アトランティック・レコードはゲフィンにレーベルを設立することを勧めてその資金を半分出した。
 これがアサイラム・レコードの設立である。

 アサイラム・レコードはジャクソン・ブラウンの他、イーグルス、J.D.サウザーなどの新人を送り出した。
 また、リンダ・ロンシュタットやジョニ・ミッチェルを他レーベルから移籍させ、大成功を得た。
 一時的だがボブ・ディランと契約していたこともある。

 1973年にアサイラム・レコードはエレクトラ・レコードと合併し、ゲフィンは新会社エレクトラ/アサイラムの社長となった。
 1975年にはグループ企業のワーナー・ブラザースに転出した。
 ただ、間もなく病気療養の為に一時引退した。

 1980年に業界に復帰したゲフィンは、ゲフィン・レコードを設立した。
 長らく引退状態にあったジョン・レノンの『ダブル・ファンタジー』を送り出し、再び華々しい成功を収めた。
 その後も、エルトン・ジョンやエアロスミスといった大御所を他社から引き抜いた。
 また、ニルヴァーナ、ガンズ・アンド・ローゼズ、ベックといった若手をブレイクさせた。

 ゲフィン・レコードに続いてゲフィン・フィルムズを旗揚げした。
 この会社からは『ビートルジュース』『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』などの映画を送り出した。
 なお、ブロードウェイ・ミュージカル『キャッツ』のプロデューサーの一人でもある。
 
 1990年にゲフィン・レコードをMCAに売却した。
 業界紙が選ぶエンターテイメント業界の実力者(power101)の10位にランキングされた1994年にはスティーヴン・スピルバーグ(4位)、ジェフリー・カッツェンバーグ(9位)と共にドリームワークスSKGを設立した。
 その後、2008年に同社を離脱している。

 1996年にロサンゼルス現代美術館(MOCA)に500万ドルを寄付し、新館「テンポラリー・コンテンポラリー」の改装に寄与した。
 その新館は「ゲフィン・コンテンポラリー・アット・MOCA」と改称された。
    
    
posted by まねきねこ at 15:00 | 愛知 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | バイオグラフィー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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