マッコーリー・フューチャーズの世界通貨・金利ストラテジスト
ティエリー・ウィズマン氏
米国の金利が一段と長期にわたり高水準で維持されることにトレーダーは賭け、それが年初から米国債利回りを支えてきただけに、こうしたシフトはドル相場の急激な反転をもたらすだろうと続けた。
新興国の利回りが高止まりする一方で、米金融当局が金利を引き下げることから、2025年にはキャリー取引の主要調達通貨として米ドルに目が向かう可能性があると予想した。
は5日、メディアとのインタビューで、「来年には米当局が緩和モードに入り、ドルに対してショートする方が興味深くなる状況になり得る。特に世界経済が強い場合にはそうだろう」と述べた。
米国の金利が一段と長期にわたり高水準で維持されることにトレーダーは賭け、それが年初から米国債利回りを支えてきただけに、こうしたシフトはドル相場の急激な反転をもたらすだろうと続けた。
新興国の利回りが高止まりする一方で、米金融当局が金利を引き下げることから、2025年にはキャリー取引の主要調達通貨として米ドルに目が向かう可能性があると予想した。
円はキャリー取引の共通した調達通貨だが、介入リスクがあるため「円に対するドルのロングは非常に危険」との見方を示した。
なお、「これまで目にしたボラティリティーにもかかわらず」、メキシコやインド、チリなど成長力と比較的高い利回りのある市場について同氏はロングにしていると述べた。