シティグループの株式トレーディング戦略責任者
スチュアート・カイザー氏
は顧客向けリポートで、オプション(アット・ザ・マネー)市場では、S&P500種株価指数のインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)が、12日に上下いずれかの方向に1.25%の値動きがあると示唆した。
この水準が11日の取引終了まで維持されれば、FOMCの決定を控えたIVの水準としては、2023年3月以降で最高になるという。
は顧客向けリポートで、オプション(アット・ザ・マネー)市場では、S&P500種株価指数のインプライドボラティリティー(IV、予想変動率)が、12日に上下いずれかの方向に1.25%の値動きがあると示唆した。
この水準が11日の取引終了まで維持されれば、FOMCの決定を控えたIVの水準としては、2023年3月以降で最高になるという。
カイザー氏は、「過去1年間、市場はCPIとFOMC会合をそれぞれ控えたボラティリティーを平均0.75%とおおむね同程度で織り込んでいる。この二つが重なることで、より大きなイベントとなり、不確実性が高まることになる」と説明した。
また、過去1年には、それぞれのイベント後のS&P500種のボラティリティーは平均0.8%だったと付け加えた。
また、過去1年には、それぞれのイベント後のS&P500種のボラティリティーは平均0.8%だったと付け加えた。
市場では今回のFOMC会合で金利が据え置かれるとの予想が大勢だが、CPIの数字とパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見の内容を受けて、年内の利下げ幅について、より明確な見通しを得ることになるとの予想が多い。
雇用が底堅さを維持する中で、インフレ動向が市場の主要な焦点になっている。
先週末7日に発表された5月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比27万2000人増と、雇用の伸びが急加速している。
カイザー氏は、15万人を上回る雇用創出があれば、トレーダーの間には安心感が生じやすいと指摘した。
雇用増が同水準を下回れば、オプション市場の関心はインフレ動向よりも雇用情勢に向き始めるとの考えだ。
先週末7日に発表された5月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比27万2000人増と、雇用の伸びが急加速している。
カイザー氏は、15万人を上回る雇用創出があれば、トレーダーの間には安心感が生じやすいと指摘した。
雇用増が同水準を下回れば、オプション市場の関心はインフレ動向よりも雇用情勢に向き始めるとの考えだ。