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2024年07月20日

システム障害で世界的大混乱

 マイクロソフトが自社のオンラインサービス全体に問題が生じたことを報告し、米国からアジア、欧州にかけて異常な障害が連鎖的に発生した。
 米国サイバーセキュリティー会社
   クラウドストライク・ホールディングス
のソフトウエア更新で不具合が発生したもので、マイクロソフトの「ウィンドウズ」を基本ソフト(OS)とする世界各地のコンピューターを機能不全に陥らせた。
 
 クラウドストライクのジョージ・カーツ最高経営責任者(CEO)はニューヨーク時間19日午前6時前にXで、問題を特定し「修正プログラム」を配布したと説明し、ウィンドウズのコンピューターを手動で再起動するよう呼びかけた。
 これに続きマイクロソフトは、根本的な原因は解決したと表明した。

 マイクロソフトとクラウドストライクは修正プログラムを配布し、システムは復旧しつつある。
 香港のバンカーや英国の医師、米ニューハンプシャーの救急サービスなど、業務に欠かせないアクセスが各地で数時間にわたり失われた。

 19日の米株式市場でクラウドストライクの株価は一時15%安となった。
 また、マイクロソフト株も2%安まで売られた。

 このようなシステム障害の前例は幾つかある。
 2017年にはアマゾン・ドット・コムのクラウドサービス内で一連のエラーが生じ、ESPNを含む何万ものウェブサイトの運営に支障を来した。
 21年にはコンテンツ配信ネットワークのファストリーに問題が発生し、ブルームバーグ・ニュースを含む一部メディアのウェブサイトが一時アクセス不能となった。

 19日に相次ぎ発生したサービス障害は
   コスト削減
   グローバルな事業展開の統合
を目指し、サービスやサポートプロセスをオンラインに移行する企業の割合がここ数年で増加していることを浮き彫りにした。
  
 この破滅的な失態は、世界のサプライチェーンに対する脅威の強まりを浮き彫りにする。 
 世界で最も大きく重要な一部業界のITシステムが
   比較的無名な少数のソフトウエア会社
にひどく依存し、そこが致命的な弱点になり得るということが明らかにされたことになる。
 ここ数カ月にハッカーはこれを利用し、業界や政府全体の機能停止を狙ってソフトウエア会社を標的に攻撃を仕掛けていたという。

 今回のシステム障害に加え、マイクロソフトはクラウドの「Azure」でも問題が発生したと報告した。
 2つの問題は無関係の様子だが、事態を悪化させたと見られている。
 「365」のアプリやサービスは全て復旧したと、同社は19日午後にX(旧ツイッター)で明らかにした。

 ニューヨーク時間19日朝までに、多くのシステムは回復した。
  
 
ひとこと
 河野デジタル相や日本の企業経営者はこうした事態に対する発言や対応について意識しているのか疑問だ。
 
 
posted by まねきねこ at 06:35 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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