ハイテク大手は今回の決算発表で、AI投資が収益拡大につながっていると投資家を納得させられなかったことや、最近のボラティリティー上昇の引き金となったとされる世界的なキャリートレードの巻き戻しもさらに株価を下押し、エヌビディアの時価総額は最高値をつけた6月以降に9000億ドル(約132兆4000億円)が吹き飛んだ。
レイモンド・ジェームズのマネジングディレクター兼シニア分析アナリスト
スリニ・パジュリ氏
は「AIを収益化する方法をまだ見つけていない。そのため、投資リターンは不透明だ」と指摘した。
「問題はこの状態がいつまで続くかだ」と続けた。
スリニ・パジュリ氏
は「AIを収益化する方法をまだ見つけていない。そのため、投資リターンは不透明だ」と指摘した。
「問題はこの状態がいつまで続くかだ」と続けた。
パジュリ氏によれば、8月下旬のエヌビディア決算発表まで大きな材料が乏しい中で、AIチップメーカーに関するセンチメントが向こう数週間に変わる可能性は低い。
もともと、大手投資会社が注目させるべく動いたことで株価が上昇したエヌビディアが輝きを失うのは時間の問題だった。
6月中旬時点の予想株価収益率(PER)は約44倍で、同時期のナスダック100指数の約26倍と比べてかなり割高となっていた。
足元の株価急落で予想PERは約30倍まで下がっており、長期投資家にとっては再び妙味を増す可能性が出ている。
6月中旬時点の予想株価収益率(PER)は約44倍で、同時期のナスダック100指数の約26倍と比べてかなり割高となっていた。
足元の株価急落で予想PERは約30倍まで下がっており、長期投資家にとっては再び妙味を増す可能性が出ている。