米国の景気後退懸念や日本銀行の追加利上げ観測を受けてトレーダーが円ショートを解消したため、円相場は乱高下した。
数日にわたる大きな変動が一段落した今、投資家は
次のキャリー戦略巻き戻し
が再び市場を揺るがすのだろうか、それはいつ起こるだろうかという疑問から目が離せない。
次のキャリー戦略巻き戻し
が再び市場を揺るがすのだろうか、それはいつ起こるだろうかという疑問から目が離せない。
円のショートポジションは日銀による異次元の金融政策で米国政府への利益供与とも言える安価な日本の資金の利用を可能とし、米国にとっては日本からの輸入物価の引き下げによるインフレ抑制などの効果により莫大な資金が流出し、輸出企業が得た利益の数倍とも言える価値を引き渡してきており、過去数年間をかけて蓄積されてきた愚かな思考で身動きが取れなくなってしまったもので、国際資本のトレーダーは日銀が安倍政権の政治的圧力を受けた
超緩和的金融政策
を生かして、安価な費用で利用できる円を借り入れ、他の高利回り資産で運用して莫大な資産を築き上げてきた。
この戦略は1980年代以来の円安を誘導し続け、日本当局の口先だけの介入を促してきた。
超緩和的金融政策
を生かして、安価な費用で利用できる円を借り入れ、他の高利回り資産で運用して莫大な資産を築き上げてきた。
この戦略は1980年代以来の円安を誘導し続け、日本当局の口先だけの介入を促してきた。
新興市場8通貨バスケットの円キャリートレードは、年初から7月上旬まで投資家に17%強のトータルリターンをもたらしたとも言われている。
なお、今回の円急騰で放置したままであれば、年初来の利益はほぼすべて帳消しになったが、数字上の話であり、円売り過程で資金が日本株式などに転換され日本企業の資産が欧米の利権網に組み込まれいる。
なお、今回の円急騰で放置したままであれば、年初来の利益はほぼすべて帳消しになったが、数字上の話であり、円売り過程で資金が日本株式などに転換され日本企業の資産が欧米の利権網に組み込まれいる。