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2024年09月14日

トランプ・オーガニゼーション(Trump Organization) 1971年に設立された米国の有限責任 コングロマリット

       (Trump Organization)
 1971年に設立された米国の有限責任 コングロマリットのこと。
 ニューヨーク市マンハッタンのトランプタワーに拠点を置いて活動している。
 現在の理事は
   ドナルド・トランプ・ジュニア
   エリック・トランプ
   アレン・ワイセルバーグ
であり、会社はドナルド・トランプが所有している。
 トランプ・オーガナイゼーション(The Trump Organization)は、ドナルド・トランプ全米国大統領が単独または主要なオーナーである約500の事業体のグループのこと。
 この組織は、1927年にドナルド・トランプの父方の祖母である
   エリザベス・クリスト・トランプ
と彼の父である
   フレッド・トランプ
によって
   E・トランプ&サン(E. Trump & Son.)
として設立された。

 1971年からドナルド・トランプが会長兼社長を務め、1973年頃に名称を変更した。
 2017年には実権を息子二人(現在副社長であるドナルド・トランプ・ジュニアとエリック・トランプ)に譲った。
 不動産開発、投資、仲介、売買、マーケティング、プロパティマネジメント(不動産資産管理)を主要事業とする。
 その所有・運営・投資・開発対象は様々な国の、住宅地、ホテル、リゾート、超高層ビル、ゴルフ場に及ぶ。
 また、マンハッタン区の主要な不動産を数十万平方フィート(数ヘクタール)も所有している。
 515もの子会社・事業体を持ち、そのうちの264はトランプという名を冠し、54はイニシャルを冠している。

 米国内外での投資の他にも、不動産開発、建築、接客業、娯楽産業、書籍・雑誌出版、モデル事務所、小売業、金融サービス、ボードゲーム開発、食品・飲料、職業訓練、ネットを通じた旅行代理店、航空機・ヘリコプター運航、ミスコンテストなど事業は多岐に渡っている。

 リアリティ番組「アプレンティス」などを製作するニューヨークの番組制作会社もその傘下にある。
 その他にも、衣料、宝飾品、書籍、家具、照明、浴室小物、寝室芳香剤、革小物、飲用食器、ステーキ肉、板チョコレート、ミネラルウォーターなどの小売業も手掛けたことがある。

 手離した事業も数多くあるが、傘下から離れたのちもトランプの名を冠したままのものも多い。
 例として2016年2月に売却された、トランプ・タージ・マハルやトランプ・プラザ、トランプ・マリーナを擁していたニュージャージー州アトランティックシティの
   トランプ・エンターテイメント・リゾーツ
が挙げられる。
 
 ドナルド・トランプが単身オーナー、もしくは筆頭オーナーを務める約500の企業体の総称である。
 合衆国大統領に就任するまでは、会長兼社長を務めていた。
 主要な経営幹部は、彼の3人の成人済みの子供たちと、親類ではない雇用者3名であった。

 2017年1月11日、ドナルドは自身と娘イヴァンカが社の経営から退いた。
 一方で、息子ドナルド・ジュニアとエリックは現最高財務責任者
   アレン・ワイセルベルグ
と共に経営に参画し続けることを発表した。
 なお、社との経済的利害関係は保持し続けるとしている。

 顧問弁護士シェリ・ディロンによると、ドナルドは1月20日の大統領就任前に、企業倫理、企業コンプライアンスのアドバイザーを置き、保有する企業資産を信託するという。
 また、会社は今後、新規に諸外国とビジネスを行わず、国内での活動に終始するという。
 
 ドナルド・トランプの祖母エリザベス・クライスト・トランプ(1880 - 1966) が、息子である
   フレッド・トランプ(当時18歳であった)
と共に、1923年に
   エリザベス・トランプ・アンド・サン(サンはsunではなくson)
を設立した。
 エリザベスの夫フレデリック・トランプは、1906年に妻と共にニューヨーク市クイーンズ区に移住し、不動産開発業を始めた。
 しかし1918年にインフルエンザで亡くなり、3万1359ドル(2016年換算で49万2016ドル)相当の不動産を遺した。

 夫の死後、エリザベスは「恵まれた才能」で不動産業を継続した。
 相続した空地に地元の土建業者に依頼して住宅を建て、売却し、その譲渡抵当(モーゲージ、不動産を担保として保有する代わりに金銭が貸し出される)や賃料で生活した。
 3人の子供たちが学業を修めたのちに事業を継がせようと考えていた。
 なお、真ん中の息子であるフレッドはより早く経営に参画したがったため、エリザベスはエリザベス・トランプ・アンド・サンという会社を設立して備えた。
 フレッドが未成年の間はエリザベスが法的書類にサインする役割を担っていた。
 フレッドは長じてから成功した不動産開発業者となった。
 しかし、エリザベスは生涯経営に参画し続け、70代になっても、社が保有するビルに設置されたコインランドリーから硬貨を集めようとしていたという。

 ドナルドは、ペンシルベニア大学在学中からエリザベス・トランプ・アンド・サンの経営に参画した。
 なお、1968年には正式にその一員となった。
 1971年に会社の実権を握り、最初の仕事は社名を「トランプ・オーガナイゼーション」に変えることであった。

 2022年12月7日、ニューヨーク州裁判所の陪審は
   脱税などの罪
でトランプ・オーガナイゼーションに有罪評決を出した。
 2023年1月に量刑が言い渡され、最高約160万ドルの罰金を科せられる可能性があった。
 1月10日、共に起訴された元最高財務責任者が禁錮5月を言い渡された。
 1月13日にはトランプ・オーガナイゼーションに約160万ドルの罰金が言い渡された。

 トランプ・オーガナイゼーションが2015年の時点で、所有する不動産価値は約35億ドルである。
 内訳は、商業用(投資用)不動産が13億ドル、居住用不動産が4億1000万ドル、会員制施設が8億6600万ドル、その他共同所有の不動産(つまり100%所持でないもの)が9億4000万ドルとなっている。

 ドナルド・トランプの資産の大部分はこれらの不動産であり、収入の多くもそこから来ている。
 不動産にトランプの名を冠する権利を与えたり、ブランド化したり、売買するなどして得た配当と名称使用料がキャッシュ・フロー(企業活動における現金の流れ)の相当量を占めている。

 ニューヨーク大手不動産
   コーコラン・グループ
によると、2005年、ニューヨーク市にあったトランプブランドの分譲マンションは、同等のマンションよりも36%も高く売れたという。
 また、2015年には、1年でマンション売買で7100万ドルを、所有するビルからの賃料で4190万ドルを稼いだという。

 多くの不動産開発業者がドナルド・トランプの名前を使って売買や取引を行いたがるため、実際にはドナルド・トランプの所有でないにもかかわらず、その名前を冠しているビルが多く存在している。
 フォーブス誌によれば、この形態の不動産は総額5億6200万ドルに上るという。
 当時、7つのトランプ・インターナショナル・ホテル・アンド・タワーを含む33ものプロジェクトが進行中であった。
 このライセンス契約によって7400万ドルが、合弁事業によって8億2330ドルがドナルド・トランプのもとに入った。
  
   
posted by まねきねこ at 21:01 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | よもやまばなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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