日本たばこ産業(JT)は21日、米国4位のたばこ会社
発表によると、JTはベクターの
完全希薄化後の発行済み株式全て
を1株当たり15ドルの現金で取得する予定で、20日の株価終値との比較では約7%のプレミアムが上乗せされた買収では総額約24億ドル(約3780億円)となる見込み。
JTにとって過去4番目の規模の買収だ。
買収総額は2023年12月期のベクターのEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の6.7倍に相当する。
完全希薄化後の発行済み株式全て
を1株当たり15ドルの現金で取得する予定で、20日の株価終値との比較では約7%のプレミアムが上乗せされた買収では総額約24億ドル(約3780億円)となる見込み。
JTにとって過去4番目の規模の買収だ。
買収総額は2023年12月期のベクターのEBITDA(利払い・税金・減価償却・償却控除前利益)の6.7倍に相当する。
買収完了後、米国市場でのJTのシェアは現在の2.3%から約8%に拡大する。
ただ、同社は現在米国で紙巻きたばこを販売しておらず、買収を通じて同市場での事業拡大に弾みをつける動きだ。
ベクターは同国の紙巻きたばこ市場で第4位に位置しており「イーグル」、「ピラミッド」などのブランドを保有しており低価格セグメントが中心という。
ただ、同社は現在米国で紙巻きたばこを販売しておらず、買収を通じて同市場での事業拡大に弾みをつける動きだ。
ベクターは同国の紙巻きたばこ市場で第4位に位置しており「イーグル」、「ピラミッド」などのブランドを保有しており低価格セグメントが中心という。
同社は国内たばこ事業の減速を背景に海外事業の強化するため新興国を中心にM&A(企業の合併・買収)を積極化させていた。
2017年にはインドネシアやフィリピンのたばこ会社、18年にはロシアやバングラデシュのたばこ会社を買収していたが、その後大型買収の動きは止まっていた。
2017年にはインドネシアやフィリピンのたばこ会社、18年にはロシアやバングラデシュのたばこ会社を買収していたが、その後大型買収の動きは止まっていた。
株式は8月下旬、または9月初旬から10月にかけて公開買い付け(TOB)を実施して取得する予定だ。
完了後は完全子会社となりニューヨーク証券取引所での上場は廃止することになる。
ただ、今後独占禁止法上の規制当局による承認などが必要になるが、買収完了時期は今期(24年12月期)中を予定しており、今期の連結業績への重大な影響はないとしている。
完了後は完全子会社となりニューヨーク証券取引所での上場は廃止することになる。
ただ、今後独占禁止法上の規制当局による承認などが必要になるが、買収完了時期は今期(24年12月期)中を予定しており、今期の連結業績への重大な影響はないとしている。
ひとこと
米国の多角化持株会社ベクター・グループの総資産は13.4億ドル(2020年度)と言われ、タバコと不動産がメインだが、不動産の価値の維持は改修等の問題が注目されリスクが高いことも加味した適切な価格での買収かどうかに注目したい。