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2024年08月23日

米中古住宅販売はローン金利低下で5カ月ぶり増加、安定化の兆し

 全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の米中古住宅販売件数(季節調整済み、年率換算)は
   395万戸
と前月比+1.3%になり、5カ月ぶりに増加した。
 エコノミスト予想値は394万戸だった。
 ただ、7月としては2010年以来の低水準で、6月は390万戸(速報値389万戸)に上方修正された。
 住宅ローン金利の低下に伴い、住宅市場が安定に向かっていることが示唆される。

 販売価格の中央値は前年同月比4.2%上昇の42万2600ドル(約6180万円)で、NARのデータでは7月として過去最高となった。

 中古住宅販売在庫は133万戸と若干増えたが、なお新型コロナウイルス禍前の190万戸余りを大きく下回っている。
 また、在庫消化に要する期間は4カ月という。
 30年物固定住宅ローン金利は6.5%に低下した。
 しかし、全米抵当貸付銀行協会(MBA)の住宅購入申請指数は2月以来の低水準にある。これは購入希望者が借り入れコストの一段の低下と、高止まりする提示価格の下落を待っていることを示唆している。
 7月に販売された住宅のうち62%は、売りに出されてから1カ月未満で買い手が決まった。
 前月は65%だったことから減速しているようだ。
 販売戸数のうち4分の1近くは販売価格が提示価格を上回った。
 7月の平均売り出し期間は24日間で、前月の22日間から増えており、需要軟化のさらなる兆候を示している。

 中古住宅販売は米住宅市場の大半を占め、契約が成立した時点で算出され、7月の新築住宅販売件数は23日に発表される。
  
   
posted by まねきねこ at 06:16 | 愛知 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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