ロシア国防省は24日、ウクライナ軍の越境攻撃で捕虜となった
ロシア兵115人
が、ロシア軍が捕虜にした同数のウクライナ兵との交換で解放されたと発表した。
アラブ首長国連邦(UAE)が仲介した。現在は隣国のベラルーシで治療を受けるなどしているという。
ウクライナ軍は6日、ロシア南西部クルスク州への越境攻撃を開始した。
この進攻のより、国境を防衛していた多くのロシア軍の戦闘訓練もなく、戦闘の武器なども与えられていない新兵を含む徴集兵が捕虜になったとみられていた。
ロシア国防省は解放された兵士の映像を公開し、徴集兵と親族との連絡も認めたと主張している。
ロシア軍の捕虜になった徴集兵の親族らから、ウクライナ軍の越境攻撃をめぐり、ロシア政府の対応の悪さに対する不満が高まるのを恐れ、政権が交換を急いだ可能性が高い。
一方で、ウクライナのゼレンスキー大統領は越境攻撃の後、その目的の一つにロシアに捕らえられたウクライナ兵捕虜の帰還を実現するための「交換要員の確保」をあげていた。
ひとこと
ロシア軍の戦線では火器弾薬類が不足し、その穴を埋めるため北朝鮮の質の悪い弾薬や砲弾が提供され、不発弾や誤爆などが起きて信頼性がない状況にある。新兵などの徴集兵はまともな武器の提供はなく訓練も行われていないため、戦線への食料や医薬品、火器弾薬類を送り出す拠点での活動雅趣な任務となっている。ここをウクライナ軍に攻略され、逃げ遅れた徴集兵が捕虜となったともいえる。
プーチンが新兵の戦線への投入はしないとのロシア国民との約束があるが、ウクライナ軍の捕虜となったことで大きな問題を引き起こしかねない状況にあるため、交換を急いだのだろう。
ただ、開放された徴集兵が家族や友人等にロシア軍の実態、特に食料や医薬品などの物資、兵舎での食事や装備費ン等の提供状態などの情報が広がるのを防ぐためロシア情報機関からの圧力がいろいろ加えられるが、一般市民に戦地等に関する情報が噂として流れ出すことは止められない。