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2024年10月08日

金相場は最高値更新でも「金の延べ棒」がコストコで飛ぶように売れる?

 金相場が今年に入って史上最高値を繰り返し更新する中、米国企業で会員制量販会社
   コストコホールセール
では、全米の店舗で金が飛ぶように売れているという。

 コストコでは1カ所で何でも買いそろえられる「ワンストップショッピング」という利便性に加え、従来の貴金属ディーラーよりも安い価格で、かつ最も忠実な顧客には追加の特典を提供することで、金の購入を身近なものにしている。

 米国では金が最高値を更新しているにもかかわらず、金を量販店で買う消費者が増えているというより大きなトレンドを反映している。
 コストコは金の販売に関してあまり明らかにしていない。
 ブルームバーグの調査では、金を陳列棚に確保しておくことが同社にとっていかに難しいかが示された。
 
 全米46州の101店舗への電話調査で、金の延べ棒を在庫として置いているコストコ店舗のうち約77%は10月の第1週に売り切れとなっていた。
 調査対象となった店舗は全て、数週間前に金を仕入れたばかりだった。

 金スポット価格は年初から30%近く上昇し、最高値を更新し続けている。
 金は最もパフォーマンスが好調なコモディティーの一角となっている。
 また、米国株や債券をもアウトパフォームしており、市場に金がダブついていることを示している。
 こうした金急騰の原動力となっているのは、地政学的および経済的な不確実性の局面における安全資産としての魅力や、富を守るための分散投資としての役割が背景に在る。
 
 先月には米金融当局の利下げを背景に、金は1オンス=2600ドルを突破した。
 利回りを生まない金は低金利の環境で上昇する傾向がある。

 こうした傾向もあるが、米国では金銭的に苦しい消費者が、金の値上がりに乗じて現金を手に入れようとしている兆候も見られる。
 金価格の上昇で、ニューヨークの質屋や宝飾店には売り込み客が殺到し換金しているという。
 米造幣局のデータでは、小売り購買動向の指標である「アメリカン・イーグル」金貨の販売は1−9月に前年同期比64%急減した。
 
 
ひとこと
 為替の動きにより日本の金価格も変動するため、円高になれば金は下落する。
 宝飾への加工などで金の消費も増えるため、インドや中国など季節的なイベントへの対応でまとまった形で金が需要が大きくなる。
 インフレヘッジの金価格の上昇もあるが、需要の増加での価格上昇も、これまで安価なまま放置し続けてきた円安と低金利で国際資本が思うがままに利用して商品市場で原油や天然ガス、金や穀物などを購入して価格を引き上げ続けてきた。
 欧米でのインフレ収束と日本の金利上昇円高の綱引きになり、日本国内での金相場は下落していく可能性が高い。
 
   
posted by まねきねこ at 10:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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