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2024年10月08日

10年物米国債利回り 雇用統計で見通し再考し8月以来の4%を記録

 10年物米国債の利回りが7日、8月8日以来となる4%を回復した。
 9月の米雇用統計の大幅な改善を受けてトレーダーが金融政策見通しについて考え直したためだ。

 10年債利回りは4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇し4.01%。2年債利回りは9bp上昇し10年債利回りを上回った。

 米国債は7日、先週終盤からの下げが続いた。
 9月の雇用者数が予想外に堅調だったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)が再び金利を大幅に引き下げる可能性が低下した。

 利回り上昇はFRBの次の動きについての市場の再考を反映している。
 スワップ市場では、11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)利下げの可能性は排除され、25bp利下げの可能性ももはや完全には織り込まれていない。
 
 金融政策に敏感な短期米国債のパフォーマンスの悪さで、イールドカーブは再び逆転した。
 2年債利回りが9月18日以降で初めて10年債利回りを上回った。
 イールドカーブはここ2年近く逆転していたが、先月に2年物の利回りが10年物利回りを下回るなど正常化し始めていた。

 欧州債は米国債の下落に追随した。ドイツ10年債利回りは4bp上昇して2.25%と約1カ月ぶりの高水準となった。
 英10年債利回りは6bp上昇して4.19%となっている。

 4日の米雇用統計を受けての売りは、投資家が米経済とFRB政策への期待を何度も修正せざるを得なかったこの1年における最新の展開に過ぎない。
 米国のサービス業活動の指標もすべての予測を上回りトレーダーを驚かせた。
 これにより、経済が懸念されていたよりも急速に悪化しているという説に、さらに疑いが投げかけられることになった。
 
 トレーダーらはすでに、今週に発表される米国のインフレデータに注目している。
 9月の消費者物価指数は0.1%上昇と、3カ月ぶりの小幅な上昇が見込まれている。
   
   
posted by まねきねこ at 08:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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