アトス (Atos S.A.)
世界50カ国以上でクラウドやビッグデータ等のITサービスを提供している多国籍企業。
フランスに本社を持つITコンサルティング企業としてはキャップジェミニに次ぐ第2位、ヨーロッパでは3番目の規模を持つ
ITサービス企業
である。
ユーロネクスト・パリ上場企業(Euronext: ATO )。子会社としてドイツに本拠を置く通信サービス企業の
Unify
などがある。
日本法人はアトス株式会社であり、東京(港区虎ノ門)にオフィスを持つ。
売上高 €6.812 billion (2011年)
営業利益 €347.7 million (2011年)
利益 €181.6 million (2011年)
総資産 €7,367.1 billion (end 2011年)
純資産 €2,328.9 billion (end 2011年)
従業員数 74,000人 (2011年12月)
アトスは2000年、フランスの
アトス
とオランダの
オリジン (Origin B.V.)
が合併して
アトス・オリジン
として設立された。
2002年
KPMGコンサルティング
のオランダ事業を買収した。
同年から国際オリンピック委員会 (IOC) ワールドワイドパートナーに参加している。
2004年アトスは
シュルンベルジェセマ
を買収した。
2008年ティエリー・ブルトンを会長に迎えた。
それまではヴィヴェンディテレコムの
フィリップ (Philippe Germond)
が務めていた。
2011年7月、シーメンスからITコンサルティング部門を買収した。
同月オリジンの法人が消滅し、アトスが企業名となった。
決済事業についてはAtos Worldlineの名称で運営していた。
しかし、2014年6月にワールドラインとしてスピンオフした。
2014年5月、コンピュータ企業のBullを買収し統合した。
2015年6月、ゼロックスからITアウトソーシング事業を買収した。
2018年7月、アメリカン・エキスプレスなどを顧客に持つアメリカ・ミシガン州の同業
シンテル(Syntel Inc.)
の買収で合意した。
アトスの起源は、1926年に設立された
セゴス (Cegos)
で、当時フランス経団連の
労働科学機構 (CGOST)
であった。
20世紀前半の間に法人化され、1958年に世紀末まで活躍する強力な指導者 (Octave Gélinier)を得た 。
セゴスは彼のグローバル人脈によりITコンサルティング企業として急成長した。
1962年にIT専門子会社を設置した。
1970年にクレディ・リヨネ(現クレディ・アグリコル)がデータセンターとして
スリガ (Sliga)
を設置、1972年にセゴスのIT専門子会社がスリガと合併しスリゴス(Sligos)となった。
翌1973年、この新会社はフランス版デビットカード (Carte Bleue) のオペレーションシステムを開発した功績を銀行業界から称えられた。
開発熱がいくつかの会社を誕生させ(ドイツ・イタリア・スペイン資本)、やがてそれらが1991年に統合し
Axime
として1993年パリ証券取引所二部に上場した。
1996年、Aximeがスリゴスと合併することが決まり、翌1997年アトスとなった。
アクチュアリーの草分け的存在
ヨハン・デ・ウィット
が無総督時代を支えたオランダは、現在のベルギーにあたる地域が勢いを取り戻すまでフィンテックの最高峰であった。
1976年、オランダのエンジニア Eckart Wintzen)が
BSO
という会社を設立した。
1991年に彼の古巣フィリップスが
C&P
という子会社をつくった。
この5年後にBSOとC&Pは合併してオリジンとなった。