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2024年12月03日

シンガポール通貨庁がJPモルガンに顧客の債券取引巡り不正行為で240万シンガポール・ドル(約2億7000万円)の罰金

 シンガポール通貨庁(MAS、中央銀行)は顧客の債券取引を巡る担当者の不正行為を防止・発見できなかったとして、米銀JPモルガン・チェースに240万シンガポール・ドル(約2億7000万円)の罰金を科した。

 MASが2日に発表した資料によると、2018年11月から19年9月にかけての24件の店頭取引で、プライベートバンクの顧客への開示が不正確または不完全だった。
 これにより顧客は合意を上回るスプレッドを請求されていたという。

 調査の結果、JPモルガンは債券の店頭取引で、顧客に銀行間取引の価格にスプレッドを上乗せして請求していたことが判明したとMASは指摘した。
 顧客は、銀行間取引の価格とスプレッドについて、リレーションシップマネジャーから伝えられる内容に頼らざるを得なかったという。

 24件の取引について、JPモルガンの担当者は価格を構成する要素を不正確に伝えたか、請求したスプレッドが合意したレートを上回るとの重要な情報を伝えなかったことにより、シンガポールの法律に違反したとMASは言及した。)JPモルガンは責任を認めた上で罰金を支払い、影響を受けた顧客に過剰請求した手数料を払い戻したという。
  
 JPモルガンはプライベートバンク事業について、業界全体への検査の一環で内部検査を完了し、20年に内部管理やモニタリング、研修の枠組みを包括的に更新したとコメントした。
 なお、影響を受けた顧客は、関連期間中の取引全体のごく一部を占めるに過ぎないとしている。
  
    
posted by まねきねこ at 00:00 | 愛知 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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