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2024年12月10日

シリアのアサド政権の崩壊で独裁国家は戦々恐々?

 リスクコンサルティング会社RANEのアナリスト
   フレディ・クーエイリ氏
は「シリアのアサド政権の崩壊は、暫定政府樹立に向けて反体制派各派が争う政治プロセスを引き起こすだろう」と予想した。
 また、「外国勢力が戦後の勢力均衡を形成しようとするため、暴力が起こりやすい遅々としたプロセスとなる公算が大きい。近い将来に最も可能性が高いのは、不安定で分裂したシリアだろう」と続けた。
  
 
ひとこと
 歴史を見れば当然話だ。
 シリア国民の意志と関係があるさまざまな反政府武装グループが自らの立場の強化を試みているため、シリアの政治情勢は流動的な状態が続き、ここに、各国の思惑で地政学的な軍事バランスや利権の拡大を目論む意識が強く働くということだろう。
 欧米が表面的にはテロ組織として指定しても、裏で諜報機関が武器や資金を出して敵対勢力の力を弱める工作を繰り返すのは、植民地時代だけではなく、日本の戦国時代や中国の王朝末期の混乱などでも見られた出来事だ。
 統治勢力が完結したとしても、権力が安定するとは限らないし、アフガンで米国が失敗したアルカイダのごとく、紐が切られてしまうことも起こり得るものだ。
  
 アラブ諸国の当局者も権力の空白は危険との認識を示しているが、スンニ派のサウジを見ればあ独裁職が強く、宗教を使った抑圧もあり、中東の首長国にとってこうした事態は常に起こり得るものだろう。
  
posted by まねきねこ at 07:07 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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