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2024年12月20日

ブラジル当局者に無力感が漂うブラジルが記録的なドル売りで為替市場に介入するも効果持続には疑問符が残ったままだ。

 通貨急落のブラジルでは急の脳手術を相次いで受け、サンパウロの自宅で快方に向かっている
   ルラ大統領
の経済最高顧問らは厳しい現実に向き合いつつある。
 大統領は緊緊縮政策の追加に全く関心を持っていないため、顧問らの間では、為替パニックの阻止にできることはほとんどないとの懸念が広がっている。

 ブラジル・レアルを過去最安値に至らしめた
   債務懸念と資本流出
を落ち着かせるには、大胆な緊縮パッケージの断行が有効かもしれない。
 

 顧問らはまず、大統領の説得を数週間続けなければならず、対応の遅れによる経済の底割れが必死となってる。
 また、経済の浮揚に欠かせないが財政均衡を目論む議員らも緊縮政策に反対し手足を縛ってしまっている。
 緊縮パッケージを弱める目的で、法案が議会を通過する過程で議員らは修正を加えようと目論む動きもある。

   ブラジルの債務危機懸念は今に始まったことではなく、ルラ氏が初めて大統領に当選する前の2002年にも市場に激震が走った。
 現在のブラジルの
   外貨建て債利回り
は当時と比べればわずかでしかなく、今回の危機がかすんで見える。
 フランスと同様に、新型コロナウイルスのパンデミック期に急増し、その後もほとんど減っていない債務に資金をもはや提供する気分に投資家はなっていない。
  
 ブラジルはカンポス・ネト中銀総裁が「普通でない」と呼ぶ資金流出に見舞われる中で、通貨安に歯止めをかけようと為替市場の介入を強化している。
 先週1週間にはほぼ毎日、直接あるいはスワップを通じて介入に入り、レアルを押し上げるために140億ドル(約2兆2000億円)近くを費やした。

 19日だけでもブラジル中銀は80億ドルのドル売り入札を実施。ドル売り入札は2日連続であった。
 ブルームバーグがまとめた中銀データによると、1日の規模としては同国が変動相場制に移行した1999年以降で最大となった。

 入札後にレアルは2%余り上昇したが、多くの場合、
   介入の効果
はほぼ数時間しか持たない。
 ただ、介入してもスワップ金利はほとんど反応せず、今後のさらなる利上げを織り込んでいる。


posted by まねきねこ at 12:00 | 愛知 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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