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2024年12月23日

利回り曲線のスティープ化を見込んだ取引は金融政策に敏感な短期債が長期債を上回るという賭け

 SEIインベストメンツの債券ポートフォリオ運用部門グローバル責任者
   ショーン・シムコ氏
は「米国債市場はより高くより長くという認識に設定し直し、よりタカ派的な連邦公開市場委員会(FOMC)の姿勢を反映した」と指摘し、長期債を中心に利回りの上昇傾向が続くとみている。

 借り入れコストが高止まりしているにもかかわらず、
   底堅い経済
によりインフレ率が金融当局の目標を上回る水準で推移しおり、利回りの上昇が、米国の経済および金融サイクルがどれほどユニークであるかを浮き彫りにしている。
 
 トレーダーは大幅な利下げを織り込むポジションを解消し、債券相場の幅広い上昇を期待するのをやめざるを得なくなった。
 激しい上下動を経験した1年を経て、今は米国債全体でやっと
   損益分岐点に達する程度
となっており、トレーダーはまた失望の1年になる可能性に遭遇しようとしている。

 良いニュースとしては、過去の金融緩和局面で有効だった戦略が再び勢いを取り戻していることだが
   利回り曲線のスティープ化
を見込んだ取引では、
   金融政策に敏感な短期債が長期債を上回るという賭け
であり、最近ではおおむねその通りになっている。
  
 ただ、見通しは厳しい状況が継続している。
 債券投資家は、現状維持を当面続ける可能性が高いFOMCと向き合う必要があるだけでなく、トランプ次期政権による
   潜在的な混乱
にも直面することになるためだ。
 トランプ氏は通商政策や移民政策で経済を再構築すると公約している。
 ただ、多くの専門家はインフレにつながるとみている。
  
   
posted by まねきねこ at 09:11 | 愛知 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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