星河動力航天からの情報によると、北京時間12月19日午後6時18分、中国山西省の北西部、省都太原市から北西へ284km離れた忻州市岢嵐県にあるロケット発射場
太原衛星発射センター
で山東省の海域で海上発射型キャリアロケット「穀神星1号遥4」を打ち上げた。
搭載された「天啓星座」の33-36衛星が順調に予定の軌道に入り、打ち上げ任務は無事成功したことを中国新聞網が伝えた。
「天啓星座」は中国初の低軌道衛星のモノのインターネット(IoT)コンステレーションで、第1期は
全体で38基の衛星で構成される計画
で、地球規模のカバー、小型化、低消費電力、低コストといった特徴を備え、世界のユーザーに空・宇宙・地上・海の消費者向け衛星データサービスを提供する。
林業、農業、防災、観光、水利、電力、石油、海洋、生態環境、スマートシティといった産業、およびデジタルエコノミーのシーンで広く利用されており、消費者向け電子製品と衛星の直接接続市場に進出しつつある。
「穀神星1号」は、現在中国で唯一の地上・海上の両方の打ち上げプラットホームに対応できる民間ロケットというが、そもそも中国の民間企業は全て中国政府公安部門の監視下にあり、規模が大きければ中国政府の工作員を多数抱え込んで社員や企業幹部として諜報活動に従事しているとこが多いとも言われている。
同シリーズキャリアロケットによる「天啓星座」の衛星網構築の打ち上げは5回目となる。