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2025年01月10日

大ぼらを吹くだけでは話にもならない。トランプ次期政権の閣僚からは選挙公約の修正相次ぐなか、マスク氏も連邦支出2兆ドル削減の目標後退

 トランプ次期米政権で政府効率化省(DOGE)を率いる
   イーロン・マスク
は、連邦支出を実際に2兆ドル(約316兆円)削減できるかどうかについて自ら疑問を呈した。
 自身が掲げていた野心的な目標からの後退を意味することになる。
   
 X(旧ツイッター)で配信された政治ストラテジストの
   マーク・ペン氏
とのインタビューで「2兆ドルを目指したいと思う。それは最善の結果のようなものだ」とマスク氏は発言した。
 その上で、1兆ドル削減の「公算が大きい」と考えていると述べた。
  
 今回の発言は、トランプ次期政権の発足まで2週間を切る中で自らがハードルを下げた格好で、選挙向けの公約の実現性の低さを露呈したともいえる。
 2兆ドルという目標は元々、2024年11月の大統領選を控えてニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで開催されたトランプ氏の集会で、マスク氏自身が提示したものだ。
 ただ、連邦予算に詳しい専門家は当初から
   実現性に懐疑的な見方
を示していた。
   
 米連邦政府は2024会計年度に6兆7500億ドルを支出した。
 そのうち5兆3000億ドル超を社会保障やヘルスケア、国防、退役軍人手当などが占めた。
 これらは政治的なハードルが高く、そもそも、議会に削減を説得するのが難しいことでも知られている。
   
 ここ数日に公約を後退させたのはマスク氏だけではない。トランプ氏はロシアとウクライナの停戦実現について、選挙戦では大統領就任初日に可能だと主張していた。
 しかし、7日の会見では6カ月かかる可能性があるとし、それまでの自らの発言を後退させた。
  
 
ひとこと
 現実を直視していない夢想家ばかりでは米国の政治は崖に向って進み、底に落ちる前に周囲からの警告に気付いたのか、最初からのシナリオなのかもしれない。
 過去に米国政府が領土を拡大させる手法としての戦争(米西戦争、米墨戦争、日米戦争)などで経済圧力や貿易収支の解消を行ってきた歴史がある。
 トランプのカナダを米国の52番目の州とするとかグリーンランドをデンマークに圧力を加えて放棄させるなどの主張の背景にある白人至上主義的な思考が問題化しそうだ。
   
   
posted by まねきねこ at 07:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | 市場散歩 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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