米国フィラデルフィア地区連銀の
ハーカー総裁
は9日、ニュージャージー州プリンストンでの講演で今年も金利を引き下げる方針だが、正確な時期は景気動向次第になるとの考えを示した。
は9日、ニュージャージー州プリンストンでの講演で今年も金利を引き下げる方針だが、正確な時期は景気動向次第になるとの考えを示した。
ハーカー氏は、インフレ率を当局目標の2%に低下させるのに想定以上の時間がかかっており、進展にむらがあると指摘した。
しかし、景気は全般的に力強く、労働市場は
新型コロナウイルス禍前のトレンド
に向かって鈍化していると述べた。
しかし、景気は全般的に力強く、労働市場は
新型コロナウイルス禍前のトレンド
に向かって鈍化していると述べた。
また、「政策金利は下方向の道筋にあるとなお考える。目の前にある全てを踏まえた上で、私はこの道筋を外れたり、引き返したりするつもりはない」と発言したうえ「しかし、この道筋を進み続ける正確なスピードはもっぱら今後発表されるデータ次第になる」と続けた。
米金融当局はデータ次第の姿勢を維持し、「性急に」行動するべきではないと強調した。
また、講演後の質疑応答では「今は小休止して、状況の推移を見守るのが適切だ」と発言した。「しばしの現状維持は可能だ。恐らく長期ではない」とし、「データがどうなるか」見極める必要があると付け加えた。
インフレは2%に戻る基調にあるとしつつ、物価安定と景気にいくつかの上振れリスクがあると指摘。世界的には、ウクライナでの戦争や中東での紛争がこうしたリスクに含まれるとした。
した。
「国内においては、景気に影響を及ぼし得る政策変更の可能性を待っている」とし、鳥インフルエンザも食品コストに影響を及ぼす恐れがあると付け加えた。
「国内においては、景気に影響を及ぼし得る政策変更の可能性を待っている」とし、鳥インフルエンザも食品コストに影響を及ぼす恐れがあると付け加えた。