市場散歩   注目銘柄   One Milestone   証券会社

2025年01月13日

リーブス英財務相が中国と金融連携強化で合意し、市場混乱の緩和図る外交術

 英国のリーブス財務相は11日、北京で記者団に「ここ数日、グローバル金融市場で確かに動きがあった」と述べたうえで、「10月の予算で示した財政ルールは交渉の余地がなく、われわれはこのルールを確実に達成するための措置を講じる」と語ったうえ、中国訪問中に
   英国の財政状況に対する懸念の緩和
を図り、向こう5年間で英経済に
   総額6億ポンド(約1160億円)の利益
をもたらす合意を中国と締結したことを明らかにした。

 これは、このところの英国債やポンドなどの売り浴びせを受けて英政府は
   新たな歳出削減ないし増税
を発表せざるを得ないとこれまでで最も明確に認めるリーブス氏の発言となった。
 市場混乱の中、野党は同氏の訪中中止を求めていた。

 リーブス氏はこの日、中国などとの貿易拡大などを通じて経済成長を追求するという労働党政権の目標を繰り返し述べた。
 英中のハイレベル二国間協議の復活を目指した今回の訪問には、イングランド銀行(英中央銀行のベイリー総裁や英金融行為監督機構(FCA)のラティ長官、HSBCホールディングスなどの銀行幹部も同行した。

 英財務省の発表文によると、一行は北京で中国の
   何立峰副首相
と会談し、金融サービス分野での連携を深め、一部輸出障壁を撤廃することで合意した。
 なお、中国共産党内の序列は政治局員25人ののうち上から
 @習近平(総書記、再選)
 A李強(上海市書記)
 B趙楽際(中央紀律検査委員会書記、再選)
 C王滬寧(中央全面深化改革委員会弁公室主任、再選)
 D蔡奇(北京市書記)
 E丁薛祥(中央書記処書記)
 F李希(広東省書記)
であり、何立峰副首相はその下のグループに属している。

 両国はストックコネクト(株式相互取引)のさらなる強化をコミットするとともに、店頭債券取引の開始を歓迎した。

 発表文によると、
   中国の貿易障壁の撤廃
特に農業食品分野の障壁撤廃は英国の貿易を後押しし
   新たな雇用創出
につながる見込みだ。
  
 
ひとこと
 農産物輸出では、英連邦のNZやオーストラリアとの関係も競合するのか、ソテとも英国企業内でのやり繰りとなるのかが注目される。
 トランプ次期政権の暴走への嫌悪もあり、欧州からトランプ政策への敵対的な行動が引い続く可能性もあるだろう。


posted by まねきねこ at 08:00 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック