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2025年02月01日

フランクリンの子会社から18兆円余りが流出、 再編と経費削減に着手

 米資産運用会社ウエスタン・アセット・マネジメントで著名債券トレーダーが
   詐欺罪
で起訴され、昨年8月下旬から1200億ドル(約18兆6100億円)の顧客資産が引き揚げられたことを受け、親会社の米投資顧問
   フランクリン・リソーシズ
はコスト削減と社内組織の再編に動いている。
  
 ウエスタン・アセット事業の大部分を親会社に統合しつつ、投資チームはそのまま維持すると、フランクリンの幹部は31日の四半期決算後に明らかにした。
  
 31日の米株式市場でフランクリンは一時12%上昇し、2022年11月以来の大幅高となった。
 
 マット・ニコルズ最高財務責任者(CFO)は25年11月からの26会計年度について、2億ドルから2億5000万ドル相当の経費節減を見込んでいるとアナリストらに述べた。

 同氏によれば、残るウエスタン・アセット事業がフランクリンの収入に寄与する割合は6%という。
 フフランクリン内でウエスタン・アセットがおおむね独立して事業を展開する、5年間の「自治」協定は7月に失効するが、同社ではこれを前倒しする方向で取り組んでいるという。

 ニコルズ氏は「将来的に当社は今よりはるかに単純な構造になるだろう」と述べ、「公開市場サイドでは複数の投資チームを単一事業がサポートすることになると続けた。
 もう一つはオルタナティブ資産事業で、それを支えるために専門性の高いオペレーションが必要になる」と語った。

 夏から危機的状況にあるウエスタン・アセットでは、10−12月(第4四半期)に約680億ドルを機関投資家とリテール顧客が引き揚げた。
 フランクリンは31日のアナリスト会議で、1月だけでさらに170億ドルが流出したとの見方を示した。
 
    
posted by まねきねこ at 08:02 | 愛知 | Comment(0) | TrackBack(0) | onemile stone | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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