ロザリオ・ガンビーノ(Rosario Gambino Sal )
1942年1月12日生まれ
サル(Sal )として知られるイタリアのマフィアであり、ガンビーノ・ファミリーの一員である。
彼は70年代から80年代にかけて、兄とともに数百万ドル規模の麻薬密売ネットワークを構築したことで有名になった。
トマソ・ガンビーノの次男
ロザリオ・「サル」・ガンビーノ
は、1942年1月12日にシチリア島パレルモで生まれた。
彼は、2人の兄弟、
ジュゼッペ・ガンビーノ
ジョヴァンニ・ガンビーノ
とともに、シチリアマフィアの尊敬されるメンバーになった。
1962年にガンビーノ一家は米国のニュージャージー州に移住した。
ここでロザリオ・ガンビーノは結婚して4人の子供をもうけた。
そのうちの2人、
アンソニー・ガンビーノ
トマソ・ガンビーノ
はマフィアになった。
ロザリオが逮捕されロサンゼルスの刑務所に拘留された後、彼の息子たちはロサンゼルスに移り、レコード会社と電話会社を設立した。
ガンビーノ一家は1962年に米国に不法入国したが、1966年に一家全員に居住許可が与えられた。
その後、ロザリオの他の兄弟も1975年に
ポール・カステラーノ
から誘われて犯罪組織に加わった。
長男のジョヴァンニ(アメリカ風に名前を変えてジョンとなった)が一家の長に任命された。
ロザリオとジュゼッペ(ジョセフ)が彼の副官として仕えた。
彼らは兄弟とともに、ニュージャージー州の故郷(チェリーヒル)にちなんで名付けれた
「チェリーヒル・ガンビーノス」
というチームを結成した。
ロザリオとジョセフは一緒に
「ファザー・アンド・サン・ピザ」
というレストランチェーンをオープンした。
彼らはまた、フィラデルフィアとカムデンにピザ店を数軒オープンし、いとこの協力を得てデラウェア州ドーバーにもピザ店を数軒オープンした。
1980年代、この2人の兄弟は一連の放火事件で地元当局の捜査を受けた。
ロザリオ・ガンビーノは、自身の活動でかなりの収入を得ていたにもかかわらず、一貫して国税庁に低所得を申告していた。
1983年、元ニューヨーク市警の刑事でマフィア事件を担当していた
ルイス・エポリト
は、汚職事件で捜査に関する機密情報をロザリオ・ガンビーノに渡した疑いをかけられた。
ロザリオ・ガンビーノは、ピザ屋を利用して麻薬を隠して売っていた
ピザ・コネクション・ネットワーク
にも関わっていた。
米国のマフィアは麻薬取引を禁止(歴史的に無視されてきた規則)していたが、ガンビーノ一家はニューヨーク市ベンソンハースト地区でヘロイン取引に深く関わっていた。
チェリーヒル・ガンビーノス組織は、シチリア島からの
インゼリロ=ガンビーノ=スパトーラ=ディ・マッジョ一族の
ヘロイン密売の最後の受取人であった。
彼らは毎年6億ドル相当のヘロインを米国に密輸していると推定される。
この資金の大部分はイタリアでの法的活動に再投資されていた。
1982年までに、パレルモのインゼリーロ=ガンビーノ=スパトラ一族の資産だけでも10億ドル以上に達した。
ガンビーノは2019年に再び逮捕された。