ヴィンセント・C・パパ(Vincent C. Papa)
1917年12月5日 - 1977年7月26日
ニューヨーク市とニュージャージー州で組織犯罪活動を支配する
「五大ファミリー」
の一つであるルッケーゼ一家に所属するファミリーの一員であり、ニューヨーク市警察(NYPD)の資産管理事務所から
フレンチ・コネクション
に関わるヘロインを盗み出したことで悪名を馳せた。
パパはクイーンズ区アストリアで育ち、同地区でタイヤ会社を経営していた。
彼は28回逮捕されており、そのうち2回は麻薬関連の容疑だった。
パパはクイーンズ区アストリアの
ディトマーズ・カー・サービス
アストリア・コルツ・ソーシャル・クラブ
を拠点に犯罪活動を行っていた。
彼はギャングの
ヴァージル・アレッシ
と密接な関係にあった。
1969年から1972年にかけて、ニューヨーク市警察の刑事
ジェームズ・ファーリー
ジョセフ・ヌンツィアータ
フランク・キング
らはパパから報酬を受け取り、ロウアー・マンハッタンの
ニューヨーク市警察財産管理事務所
から押収され保管していた麻薬(ヘロイン)約7千万ドルを盗んだ。
パパは1972年2月3日、ブロンクスデール通りに駐車した車の中で逮捕された。
後部座席には
ジョセフ・ディナポリ
が乗っていた。
スーツケースには100ドル札で96万7500ドルが入っていた。
1975年、パパは有罪判決を受け、ジョージア州アトランタのアトランタ連邦刑務所に送られた。
1977年、パパは獄中で刺殺された。
彼はクイーンズのセント・ジョンズ墓地に埋葬されている。
パパの悪名高い窃盗事件は、映画「フレンチ・コネクションII」の公開により有名になった。


