オラクルは22日、クレイ・マグワイク氏とマイク・シシリア氏を共同最高経営責任者(CEO)に昇格させた。
成長するクラウド事業に重点を置く姿勢を明確に示す人事となる。
マグワイク氏(39)は、アマゾン・ドット・コムでの勤務を経て、オラクル・クラウド・インフラストラクチャーの創設期に参画し、同社内で急速に昇進を重ねてきた。
シシリア氏(54)は直近までインダストリーズ部門のプレジデントを務め、特定業種向けソフトウエアの統括や、電子カルテ大手サーナーの買収などを手がけた経歴を持つ。
シシリア氏(54)は直近までインダストリーズ部門のプレジデントを務め、特定業種向けソフトウエアの統括や、電子カルテ大手サーナーの買収などを手がけた経歴を持つ。
今回の人事は、オラクルが自社の将来をクラウドインフラ事業に託していることを浮き彫りにした。
クラウドインフラは、オープンAIやメタ・プラットフォームズなどが提供するAIサービスを支えるデータセンターを整備する事業だ。
オラクルはこうした顧客との大型契約を獲得しており、数年内にはクラウド部門が売上高で最大の事業となる見通し。
クラウドインフラは、オープンAIやメタ・プラットフォームズなどが提供するAIサービスを支えるデータセンターを整備する事業だ。
オラクルはこうした顧客との大型契約を獲得しており、数年内にはクラウド部門が売上高で最大の事業となる見通し。
2014年から同社を率いてきたサフラ・カッツ氏(63)はCEOを退き、取締役副会長に就く。
ブルームバーグ・ニュースでは先に、カッツ氏がオラクル・クラウド・インフラストラクチャーの初期段階において、データセンター運営コストの高さや利益率の低さを理由に、クラウドインフラ事業に懐疑的な姿勢を示していたと報じていた。
ブルームバーグ・ニュースでは先に、カッツ氏がオラクル・クラウド・インフラストラクチャーの初期段階において、データセンター運営コストの高さや利益率の低さを理由に、クラウドインフラ事業に懐疑的な姿勢を示していたと報じていた。
テクノロジー企業がCEO職を分担するのは珍しい。
オラクルはこの体制を経験しており、カッツ氏は2014年にマーク・ハード氏とともに共同CEOに昇格している。
ハード氏が2019年に死去した後、ラリー・エリソン会長は「カッツ氏とともに働く2人目のCEOを任命する考えはない」と語っていた。
オラクルはこの体制を経験しており、カッツ氏は2014年にマーク・ハード氏とともに共同CEOに昇格している。
ハード氏が2019年に死去した後、ラリー・エリソン会長は「カッツ氏とともに働く2人目のCEOを任命する考えはない」と語っていた。
マグワイク氏とシシリア氏は同じ肩書きを持つことなるが、報酬はマグワイク氏の方が高い。
規制当局への届け出によると、マグワイク氏は2億5000万ドル相当の株式報酬を受け取るのに対し、シシリア氏は1億ドル相当となっている。
規制当局への届け出によると、マグワイク氏は2億5000万ドル相当の株式報酬を受け取るのに対し、シシリア氏は1億ドル相当となっている。
エリソン氏は発表文で「マグワイク氏は急成長するクラウドインフラ事業を率いてきた豊富な経験を通じ、CEO職にふさわしいことを示してきた」と評価した。


