米プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社KKRの
スコット・ナタール共同最高経営責任者(CEO)
は9日、ゴールドマン・サックス・グループ主催の会議でメディアとのインタビューに応じ、「プライベートクレジット分野で損失が比較的低かった時期を通過してきたのは間違いない」と指摘し、「デフォルトの水準がより通常の環境に戻ることを見込んでいる」と続けた。
ダイレクトレンディングはこれまで9−10%のリターンを維持してきた。
その利回りを1桁台前半まで押し下げるには、
多数のデフォルト
低い回収率
が必要になると付け加えた。
ニューヨークに本社を置くKKRにとって、クレジット事業は今年の強力な成長源となっている。
9月末までに調達した1010億ドル(約15兆8000億円)のうち550億ドルが同資産クラスからもたらされた。
特にアセットベース・ファイナンスが好調で、運用資産残高は前年同期比30%拡大した。
プライベートクレジットで
デフォルト(債務不履行)
が増えるとの見通しを示した。
これまで損失がほとんど出なかった局面を経て、同セクターが正常化すると続けた。
ナタール氏は2021年組成のPE案件やテクノロジー関連取引を裏付けとする
ダイレクトローン
でデフォルトが増える可能性が高いとしつつ、こうした見通しに対して人々は「過剰反応している」と同氏は指摘した。
ナタール氏によれば、KKRは今年、資金調達で記録的な1年となっている。
同社の米州PEファンドの最新号では200億ドル超を調達する見通しだという。
業界全体で報じられているような
エグジット(投資回収)への圧力
は、KKRでは見られないと同氏は説明した。
年初来9カ月のキャリードインタレスト(成功報酬)は前年同期比50%増、未実現利益は10%増となっていると述べた。
その上で、「KKRに関して言えば、世間が誇張して騒いでいる話を信じないでほしい。事実を見るべきだ」と続けた。


