相場師(そうばし)
金融市場における株や為替・商品などの相場で、短時間に腕力的に利益を上げる目的から投資ではなく投機を行う者をさす呼称。
相場で利益を追求する投機行為の源流としては江戸時代の大坂・堂島の米相場に遡ることが出きる。
相場で利益を追求する投機行為の源流としては江戸時代の大坂・堂島の米相場に遡ることが出きる。
当時の米相場の参加者は幕府から免許を受けた米商人に限られていた。
明治に入って株式や生糸など市場が整備されるなかで、気候の影響や軍地的な紛争などから価格変動が現物商品を扱わず、取引所で投機的売買のみを行う者が現れ「相場師」と呼ばれるようになった。
大きな価格変動波に乗って成功する者の中には財閥を形成するほどの巨額の利益を得る者も現れた。
明治大正期から昭和に至るまで、相場師は金融市場における話題を集めた。
また大衆小説の主人公ともなって、世間の耳目を集めるようになった。
現在でも相場の世界ではよく使用される言葉で、株や商品先物と言った古くからある市場で活躍する人は依然「相場師」と自称し、またそう表現されることも珍しくない。
現在でも相場の世界ではよく使用される言葉で、株や商品先物と言った古くからある市場で活躍する人は依然「相場師」と自称し、またそう表現されることも珍しくない。
日計り商い(デイトレード)をする者も相場師の範疇に含まれる。
これは日計り筋(デイトレーダー)と呼ばれている。
相場師は、一般に、日計りや鞘取りのほか、中長期投資でも利益を得ようと活動する。