無線通信で米最大手ベライゾン・コミュニケーションズが示した通期の利益見通しは、ウォール街の予想に届かなかった。
消費者向け無線事業が引き続き業績への重しになったようだ。
消費者向け無線事業が引き続き業績への重しになったようだ。
発表では、2023年通期の1株当たり利益は一部項目を除いたベースで4.55−4.85ドルになる見込み。アナリストの予想平均は4.97ドルだった。
ベライゾンは同業他社との競合において、コストが高くつく電話機の無償提供に依存している。
ベライゾンは同業他社との競合において、コストが高くつく電話機の無償提供に依存している。
同社は競合相手であるAT&TやTモバイルUSの機器の無償供与やネットワーク改善にともない、市場シェアを奪われている。
今年通期の利益は約9%減少の予測で、同社のハンス・ベストベリ最高経営責任者(CEO)が低迷する消費者事業のてこ入れに向け、販売促進策に依存している状況の改善の必要性など直面する課題を浮き彫りにした。
携帯電話の新規契約者数は2022年10−12月(第4四半期)に21万7000人とアナリスト予想の20万9600人を上回ったものの、Tモバイルの契約者数は10−12月に暫定数値で92万7000人増となっており、これを大きく下回る状況であった。
25日に決算を発表するAT&Tは63万9600人増と予想されている。