インド・ニューデリー(New Delhi)の
遺伝子工学バイオテクノロジー国際センター
(International Centre for Genetic Engineering and Biotechnology)
は7日、結核菌を
呼気から検出できる電子鼻
が完成間近だと発表した。
この「E-Nose」は電池式で、片手に収まるサイズという。
警察が飲酒運転の取り締まりで使用する呼気検査機に似ているもので、この装置に息を吹きかけると、センサーが結核の
バイオマーカー
を検出、ほぼ即時に、精度の高い診断を行うことができる。
E-Noseは米カリフォルニア(California)州のネクスト・ディメンション・テクノロジーズ(Next Dimension Technologies)との共同開発した。
結核による死者は、世界で毎年約170万人に達している。
生活環境が劣悪な地域が多いインドは1日あたりの死者数が約1000人と突出している。
研究チームは、E-Noseで早期の発見および治療が可能になり、結果的に伝染も抑えられるため、開発途上国で年間40万人の命を救うことができると試算している。
現行の診断法は喀痰検査で、これは費用がかかる上、結果が出るまでに数日かかるという。
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ひとこと
スタートレックのドクター・マッコイの診察方法に近づいているような感じであり、今後、こうした分野の研究が加速していけば身体を切らなくても治療が行える社会が実現していくかもしれない。
現在は、骨折した場合に外部から超音波を当てて治療期間を大幅に短くすることは可能になっている。