新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後で
最も悪い米雇用統計
が発表された約1週間前、国債市場では景気の急減速を織り込む動きが広がった。
ただ、株式市場やクレジット市場では、その影響を感じさせる兆しはほとんど見られない。
が発表された約1週間前、国債市場では景気の急減速を織り込む動きが広がった。
ただ、株式市場やクレジット市場では、その影響を感じさせる兆しはほとんど見られない。
経済成長の持続性に疑問を投げかけるさまざまなシグナルにもかかわらず、8日終了週は高リスク取引が再び活況を呈し、勢いを取り戻した。
ナスダック100指数は週間ベースで約1カ月ぶりの大幅上昇となり、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは短期の下落にも歯止めがかかった。
ジャンク(投資不適格級)債のスプレッドは5日連続で縮小した。
ジャンク(投資不適格級)債のスプレッドは5日連続で縮小した。
8日終了週は10年国債利回りがやや戻したものの、依然として雇用統計発表前を約10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下回る水準で推移している。
米雇用者数の伸びが3カ月平均で20年以来の低水準に落ち込んだことを反映している。
米雇用者数の伸びが3カ月平均で20年以来の低水準に落ち込んだことを反映している。
一方、株式相場の下げは一時的だった。株式・社債市場はバリュエーションが高水準で、特に投資適格級債のスプレッドは05年以来の小ささ付近だ。
ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によると、リセッション確率は現在35%。23年時点の65%から大きく低下している。
決算発表も投資家心理を支えている。ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のデータによれば、S&P500種構成企業の第2四半期利益は10%増となったもようで、これは決算シーズン前予測の4倍に相当するもの。
JPモルガン・チェースのデータによると、株式・社債市場はリセッション(景気後退)の確率を1桁台と織り込んでいる。
これは直近で
最大3回の利下げ
を見込む米国債市場が示す確率を大きく下回る。
最大3回の利下げ
を見込む米国債市場が示す確率を大きく下回る。
1日に発表された米雇用統計は市場に衝撃を与え、米2年国債利回りは2023年以来の大幅低下となり、S&P500種株価指数も同日の取引を1.6%安で終えた。
しかし、その後は各市場の反応が割れ、今回のデータが示す経済の先行きについての見方に隔たりが生じている。


