TACO(Trump Always Chickens Out)とは
「トランプは常に臆病者(TACO)」
という言葉で、ドナルド・トランプ米大統領が
関税の脅威
を言葉の端々で繰り返し用いて「ちらつかせ」ながらも、
交渉や市場の回復
のための時間を稼ぐために、
結局は延期するという傾向
を揶揄した表現こと。
このフレーズは、マスコミの寵児で扇動政治家あるいは劇場型政治家の典型でもあるトランプ氏が
「解放の日」関税
をいうフレーズを用いて始めた貿易戦争における
数々の脅しと撤回
を受けて、2025年5月に広く知られるようになった。
ウォール街では、
TACO取引
とは、関税発表で株価が下落した後に株を安く買い、関税が延期または引き下げられて市場が回復した後に利益を上げて売却することを指す。
2026年までに、TACOはトランプ大統領の外交政策における決定、特に
グリーンランド併合の脅迫
を撤回したこと、そして
原油価格の上昇
による世界的な
証券価格の下落
を受け、エスカレートする2026年の
イラン戦争
から急遽撤退しようとしたことにおいても用いられるようになった。
もともと、トランプ大統領が政策方針を頻繁に変更する傾向は、最初の大統領選挙運動の頃から指摘されていた。
TACOという略語が登場する以前は、観察者たちは「方針転換」や「政策の振り出し」といった用語を用いていた。
ウォール街のトレーダーたちは、トランプ大統領が最初の任期中に、市場の反応が悪いと政策を変更することを
「トランプ・プット」」と呼んていた。
この傾向は、トランプ氏の2期目の大統領就任前と就任中にも数多く報告されており、コメンテーターは貿易、移民、国際関係などの具体的な問題を指摘した。
なお、「タコトレード」という言葉は、フィナンシャル・タイムズの
ロバート・アームストロング記者
が2025年5月2日付の論説記事で初めて使用した。
この記事は、関税とその米国市場への影響について論じたもので、「アンヘッジド」と題されたシリーズ記事の一部であるこの記事の中で、アームストロングは、市場は「米国政権は市場や経済への圧力に対する耐性が非常に低く、関税が痛みをもたらすとすぐに後退するだろう」と認識し始めていると述べた。
アームストロングはこのことを「タコ理論:トランプはいつも臆病になる」と呼んだ。
ひとこと
江戸時代に武士が「イカ(以下)」の相手に対して「タコ」と呼び返したりしたことが「このタコ」という言葉として、主に人を罵倒する際に使われる表現があり、特に「間抜け」「下手くそ」といった意味合いを持つため、TACOが「このタコ」として使われるのも納得できる表現であり、言い得て妙だろう。



