カサレシ一族(Casalesi clan)は、イタリアの犯罪組織カモッラに属する一族で、
によって結成されたカゼルタ地域の一族連合でカゼルタ県サン・チプリアーノ・ダヴェルサを拠点としている。
カサレージ一族はカモッラの中でも最も有力なグループの一つと考えられており、建設業を専門とし、麻薬取引を主とする一族よりも目立たない活動を行っている。
活動期間 1970年代〜現在
地域 イタリア:
エミリアロマーニャ州カンパニア州カゼルタ、ジュリアーノ
拠点 スペイン、ルーマニア、スイス、ドミニカ共和国
犯罪活動 恐喝、麻薬密売、武器密売、ゆすり、資金洗浄
◯同盟組織
地域 イタリア:
エミリアロマーニャ州カンパニア州カゼルタ、ジュリアーノ
拠点 スペイン、ルーマニア、スイス、ドミニカ共和国
犯罪活動 恐喝、麻薬密売、武器密売、ゆすり、資金洗浄
◯同盟組織
・アルフィエリ一族(解散)
・ガラッソ一族(解散)
・マラルド一族
・カターニア・マフィア一族
◯ライバル組織:
・ガラッソ一族(解散)
・マラルド一族
・カターニア・マフィア一族
◯ライバル組織:
1980年代、バルデリーノはヘロインではなくコカインの方がより利益の上がる麻薬になると判断し、
魚粉の輸出入業
を装ってラテンアメリカからアヴェルサへコカインを密輸する組織を立ち上げた。
これと同時にヘロインも密輸され、米国NYを拠点とする
への出荷はエスプレッソフィルターの中に隠されていた。
出荷した品が当局に押収された際、バルデリーノは
に電話をかけ、「心配するな、今は別のルートで倍の量を送っている」と伝えたと伝えられている。
1980年代のカモッラ抗争中、カサレージは
に対抗して
の側についた。
ある事件では、カサレージのメンバーがポンテ・アンニッキーノの丘に機関銃を設置して通りがかった
クートロ一族
のメンバー4人を射殺した。
カサレージ一族がクートロ一族の敗北後、支配権を確立した。
その後、アントニオ・バルデリーノは家族とともにサントドミンゴに定住した。
ただ、カサレージ一族内部では敵対勢力が消えたことで利権を巡って不穏な空気が漂い始めた。
一族の軍事作戦を指揮していたのは、
フランチェスコ・ビドニェッティ
だった。
彼らは、バルデリーノの右腕である
マリオ・イオヴィーネ
がバルデリーノに近すぎると考え、自治を目指す自分たちの計画に反対した。
彼らはバルデリーノを説得し、イオヴィーネの弟の殺害を命じさせた。
後に、イオヴィーネに、バルデリーノが単なる噂に基づいて弟を殺害したと告げた。
イオヴィーネは弟を殺された報復として、1988年にブラジルの別荘でバルデリーノを殺害した。
二人はコカイン取引の話し合いを装ってバルデリーノと会っていた。
その後、バルデリーノに忠誠を誓う数人の男たちが殺害された。
フランチェスコ・スキアヴォーネがリーダーの座を引き継いだ。
1990年、当局にスキアヴォーネの情報を
が密告した。
これにより、スキアヴォーネの部下と、別のボスであるヴィンチェンツォ・デ・ファルコに忠誠を誓う者たちの間で抗争が勃発した。
デ・ファルコは1991年に機関銃で射殺された。
マリオ・イオヴィーネもポルトガルの電話ボックス内でデ・ファルコのヒットマンにリボルバーで射殺された。
この抗争は4年間続いた。
この一族は、1990年代から2000年代にかけてカンパニア州周辺に
有毒廃棄物
を投棄したナポリの廃棄物管理危機に深く関与していた。
一族のボスである
ガエターノ・ヴァッサロ
は、有毒廃棄物の投棄を黙認させるために、地元の政治家や役人に賄賂を贈って20年間組織的に活動していたことを認めた。
2004年3月、フランチェスコ・スキアヴォーネのいとこである
がポーランドで逮捕され、殺人10件、誘拐3件、殺人未遂9件、恐喝の罪で起訴された。
カサレージ一族の逮捕後、警察による同一族への捜査はすべて
カサレージ一族の逮捕後、警察による同一族への捜査はすべて
スパルタクス裁判
としてまとめられた。
1300人以上が捜査対象となり、500人の証人が証言台に立った。
カサレージ一族の36人に対する裁判は、10年の歳月を経て2008年6月19日にようやく結審した。
裁判の過程で、通訳を含む5人が殺害された。
裁判官1人とジャーナリスト2人が殺害予告を受けた。
被告人全員が有罪となり、16人に終身刑が言い渡された。
フランチェスコ・スキアヴォーネ、彼の副官
フランチェスコ・ビドニェッティ
アントニオ・イオヴィーネ
ミケーレ・ザガリア
には終身刑が宣告された。
カサレージ一族は、ミケーレ・ザガリアとアントニオ・イオヴィーネが共同で統治していた。
ただ、イオヴィーネは2010年11月17日に逮捕された。
その後、一族はザガリア単独の指導者となったが、彼も2011年12月7日に逮捕された。
彼は故郷の県近郊の地下壕で捜査当局に発見された。
カサレージ一族は
セメント産業
牛乳産業
に深く関与しているほか、
国際的な麻薬取引
にも関わっており、パレルモのマフィアに麻薬を供給していた。
また、アルバニアのギャングやナイジェリアの犯罪組織とも同盟関係にある。
彼らの総資産は約300億ユーロと推定されてい。
2010年、イタリア当局は、カサレージ一族とサンタパオラ=エルコラーノ派が率いる
カターニア・マフィア一族
との犯罪同盟を摘発した。
捜査当局は、この同盟がイタリア中部および南部全域の
果物と野菜
の輸送部門で価格カルテルを形成していたと述べている。
カゼルタ警察とナポリ反マフィア局が主導した大規模作戦で
カサレージ
リッチャルディ
マラルド一族
サンタパオラ一族
の主要メンバーを含む約60人が逮捕された。
逮捕された者の中には、ボスである
ニット・サンタパオラ
の義理の兄弟で、この計画の中心とされる輸送会社の責任者である
ジュゼッペ・エルコラーノ
も含まれていた。
捜査により、この犯罪ネットワークが、特にヨーロッパ最大級の
フォンディ市場
からの農産物の輸送を独占し、業者に
エルコラーノ
が経営するシチリアの会社1社のみを利用させていたことが明らかになった。
この作戦により、服役中のボス
の息子、
パオロ・スキアヴォーネ
が新婚旅行中のクルーズ船で逮捕された。
2008年9月18日、カステル・ヴォルトゥルノでアフリカ系移民6人が射殺された。
これはカサレージと移民系麻薬組織との抗争が原因とみられている。
翌日には暴動が発生し、イタリア政府はカモッラの暴力行為に対処するため、500人の兵士を現地に派遣した。
現在、この組織は逮捕されなかった者や釈放された者によって率いられている。
現在も続く逮捕によって、組織の活動は証明されているという。


