アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ政府広報局がX(旧ツイッター)に投稿した発表によると、UAEは、イラン戦争で実質的な封鎖が続く同海峡への依存を引き下げる狙いから2027年末までにホルムズ海峡を経由しない原油輸出能力を倍増させる。
アブダビ国営石油(ADNOC)がオマーン湾のフジャイラ港へ通じる新たなパイプラインを建設している。
すでに内陸の油田地帯から同港に日量150万バレルを輸送できるパイプラインはあり、戦争でホルムズ海峡経由の輸出が閉ざされたUAEを支えている。
なお、この既存のパイプラインは10年以上前から稼働しており、イラン戦争後、イランが同海峡の航行妨害を継続する中で、重要性が一段と増した。
また、この輸送能力はADNOCが通常輸出する量の半分にも満たない。
平時には世界の石油・天然ガス供給の約2割が通過していたホルムズ海峡がイランにより、事実上の封鎖された後、米中央軍による閉鎖が行われて二重の閉鎖となっており、ペルシャ湾岸の主要産油国で世界市場に原油を相当量供給できているのはUAEとサウジアラビアだけとなっている。
両国の国営石油会社は過去数週間、イランの封鎖を回避しつつ、目立たない形で一部の原油を輸出することに成功している。


